論文

2013年10月

歯槽骨の高さの低下が複根歯の抵抗中心に与える影響について 三次元有限要素法を用いて

Orthodontic Waves-Japanese Edition
  • 駒澤 大悟
  • ,
  • 松井 成幸
  • ,
  • 櫻井 洋介
  • ,
  • 神原 学
  • ,
  • 中谷地 舞
  • ,
  • 三條 恵介
  • ,
  • 梅崎 栄作
  • ,
  • 須田 直人

72
3
開始ページ
173
終了ページ
185
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本矯正歯科学会

歯槽骨の高さの低下が複根歯の抵抗中心に与える影響について三次元有限要素法を用いて検討した。Hellmanの歯齢IVA期の乾燥顎顔面頭蓋を使用した。上顎第一大臼歯の抵抗中心は、近遠心方向では歯冠中央、頬舌方向では歯根分岐部からわずかに頬側、歯軸方向では歯根分岐部から歯根長約1/6根尖側に位置し、下顎第一大臼歯の抵抗中心は、近遠心方向では遠心根近心面、頬舌方向では中央よりわずかに頬側、歯軸方向では歯根分岐部から歯根長約1/5根尖側に位置した。歯槽骨高の低下に従い抵抗中心は歯槽窩のなかで相対的に歯槽骨頂側に変化した。上顎第一大臼歯の口蓋根の臨床的歯根長は11.5mmで、M/F比は7.5と算出した。歯槽骨高の低下に従い、直線的にM/F比が増加した。下顎第一大臼歯の近心根の臨床的歯根長は13.7mmで、M/F比は6.4と算出した。歯槽骨高の低下に従い、直線的にM/F比が増加した。

ID情報
  • ISSN : 1349-0303
  • 医中誌Web ID : 2014150013

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