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2019年3月30日

親鸞とマルクス主義―佐野学の転向問題を中心に―

宗教研究
  • 近藤 俊太郎

別冊
92
開始ページ
61
終了ページ
63
記述言語
日本語
掲載種別

近代日本の親鸞論とマルクス主義との関係史について、佐野学の思想的変遷を事例に考察した。佐野の宗教論は、初期水平運動、反宗教運動前夜、刑務所時代、戦後の四つの時代に区分でき、特に刑務所時代の手記には、特徴的な親鸞論が提示されている。その親鸞論は、佐野が刑務所で自己の完全転向を証明するために執筆されたもので、『歎異抄』の悪人正機を背景に置いた近代親鸞論の典型例であることを指摘した。

リンク情報
URL
http://jpars.org/journal/bulletin/wp-content/uploads/2019/01/vol_92.pdf

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