論文

査読有り
2020年12月

福島第一原子力発電所事故後のウェブサイト「専門家が答える暮らしの放射線Q\&A」の活動内容分析と得られた教訓; この経験を未来に伝承するために

保健物理(インターネット)
  • 河野 恭彦
  • ,
  • 下 道國*
  • ,
  • 早川 博信*
  • ,
  • 谷口 和史*
  • ,
  • 田中 雅人*
  • ,
  • 田中 仁美*
  • ,
  • 尾上 洋介*
  • ,
  • 長屋 弘*
  • ,
  • 鳥居 寛之*
  • ,
  • 宇野 賀津子*

55
4
開始ページ
226
終了ページ
238
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5453/jhps.55.226
出版者・発行元
日本保健物理学会

福島第一原子力発電所事故後、放射性セシウムや放射性ヨウ素等の人工放射性核種が環境中に放出され、福島第一原子力発電所周辺だけではなく、日本各地の方々に大きな不安を与える結果となった。日本保健物理学会の会員がボランティアとして、住民の方々からの放射線の健康影響に関する不安を軽減させるために、福島第一原発事故直後、暮らしの放射線Q\&Aウェブサイトを立ち上げ、住民の方々からの放射線に関する質問に回答をする活動を行ってきた。その後、2011年8月からは学会の常設委員会の1つとして「暮らしの放射線Q\&A活動委員会」が設置され、学会の責任のもとに本活動を2013年2月まで実施してきた。その結果、われわれがウェブサイト活動を通じて、一般の方々の質問に対応してきたことが、放射線の健康影響に関する不安軽減に一定の貢献を果たしてきたといえるのでないかと思っている。本論文では、暮らしの放射線Q\&Aウェブサイトの約2年間の活動を振り返り、われわれの活動スタンス、得られた課題、そして本ウェブサイトに関連する情報に基づき、Twitterの解析結果等をまとめた。また、そこからこれらの活動により得られた知見や経験をもとに得られた、放射線防護の専門家だけでなく、他分野の専門家の間でも緊急時の初期対応の場面において活用できる課題や経験を示した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5453/jhps.55.226
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007995433
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5068940
ID情報
  • DOI : 10.5453/jhps.55.226
  • ISSN : 0367-6110
  • CiNii Articles ID : 130007995433

エクスポート
BibTeX RIS