共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2021年3月

福島第一原子力発電所事故を教訓とした大規模緊急広域避難対策に関する社会情報学研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
16H01757
体系的課題番号
JP16H01757
配分額
(総額)
43,550,000円
(直接経費)
33,500,000円
(間接経費)
10,050,000円

東京電力福島第一原子力発電所事故は世界的にも初めての大規模緊急広域避難である。本研究はこの事故を教訓とし、①大規模緊急広域避難の諸動をあらかじめ予測し、避難時の混乱を低減させること、②大規模緊急広域避難にける災害情報の適切な伝達内容・手法など情報提供方策について明らかにすることを目的とする。申請者らが東京電力福島第一原子力発電所事故に関して、これまで調査を実施し取得してきた避難に関する既存のデータに加え、緊急時のShadowEvacuationについて調査を実施し、これらを統合して、東京電力福島第一原子力発電所事故における避難状況をデータセントリックな視座から全体的に把握する。ここから原子力発電所事故のみならず、首都直下地震、南海トラフ巨大津波などの大規模緊急広域避難の防災・減災策を社会情報学的視座から考察するものである。
本年度は、昨年度に引き続き、福島原発事故の調査を継続して実施している。過去の調査では十分に実態が把握されていない、20km圏外の住民において避難勧告・指示がなくとも避難をおこなった緊急時の自主避難(自主的避難)「Shadow Evacuation」についての検討を継続し、また、浪江町を中心として、行政組織そのものの避難における課題についても実証調査を進めた。また、今年度より、立地県および隣接県における原子力防災の現状についてのヒアリング調査を開始している。来年度にはこれを完成させ、
現状の広域避難を含めた原子力防災の現状を明らかにする予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H01757
ID情報
  • 課題番号 : 16H01757
  • 体系的課題番号 : JP16H01757

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