2017年9月
小学校中学年における疾走動作の観察的動作評価法の作成.
体育科教育学研究
- 巻
- 33
- 号
- 2
- 開始ページ
- 49
- 終了ページ
- 64
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本体育科教育学会
本研究の目的は,中学年を対象とした,合理的な疾走動作を評価するための観察的動作評価法を作成し,その有効性について検証することであった.
本研究の結果は,以下のようにまとめられる.
1.本研究では,7項目(「肘の引き出し」,「肘の曲げ伸ばし」,「腕振りの方向」,「背中の湾曲・体幹の前傾」,「遊脚膝関節の屈曲」,「脚の振り出し・脚の振り戻し」,「挟み込み動作のタイミング」)・3段階からなる観察的動作評価基準を作成した.
2.本研究で作成した観察的動作評価法は,同一者による2回の疾走動作の評価結果の一致度,ならびに2名の異なる観察者の評価結果の一致度が高いことから,信頼性ならびに客観性を十分に保証しているといえる.
3.研究Ⅰで作成した観察的動作評価基準を用いて,小学校中学年の疾走動作を分析した結果,3年生,4年生ともに動作の得点と疾走速度との間に有意な相関関係が認められた.したがって,作成した観察的動作評価法は妥当性を十分に保証しているといえる.
4.これらの結果は,作成した観察的動作評価法が中学年を対象とした,合理的な疾走動作を評価するために用いることが可能であることを示唆するものであったといえる.
本研究の結果は,以下のようにまとめられる.
1.本研究では,7項目(「肘の引き出し」,「肘の曲げ伸ばし」,「腕振りの方向」,「背中の湾曲・体幹の前傾」,「遊脚膝関節の屈曲」,「脚の振り出し・脚の振り戻し」,「挟み込み動作のタイミング」)・3段階からなる観察的動作評価基準を作成した.
2.本研究で作成した観察的動作評価法は,同一者による2回の疾走動作の評価結果の一致度,ならびに2名の異なる観察者の評価結果の一致度が高いことから,信頼性ならびに客観性を十分に保証しているといえる.
3.研究Ⅰで作成した観察的動作評価基準を用いて,小学校中学年の疾走動作を分析した結果,3年生,4年生ともに動作の得点と疾走速度との間に有意な相関関係が認められた.したがって,作成した観察的動作評価法は妥当性を十分に保証しているといえる.
4.これらの結果は,作成した観察的動作評価法が中学年を対象とした,合理的な疾走動作を評価するために用いることが可能であることを示唆するものであったといえる.