基本情報

所属
岡山大学 学術研究院社会文化科学学域/文学部 准教授
学位
修士(文学)(東京大学)
PhD (History)(St. And.)

連絡先
knakadaokayama-u.ac.jp
研究者番号
10872814
J-GLOBAL ID
201601000328566234
researchmap会員ID
B000254219

ビザンツ帝国史、とくにビザンツ帝国とコーカサスの関係史を専門としています。

目下の研究テーマは以下の通りです

①ビザンツ帝国の東方境域統治と在地有力者

イスラーム世界での政治的混乱が見られた10-11世紀、ビザンツ帝国は東方に大きく版図を拡大しました。これは、7世紀以降ギリシア語話者正教徒を中心としてきたビザンツにとって、多くの非ギリシア語話者や非正教徒を帝国領内に抱える大きな転機となりました。ビザンツはそうした人々をどのように扱い、統治しようとしたのか、また在地の人々はそれに対してどのような反応を示したのかについて、現地語資料が豊富に残るコーカサスの事例を中心に、ギリシア語・現地語(特にアルメニア語)双方の史料から明らかにすることを試みています。異文化の接触・交流という意味でも比較史的な視座を提供するケーススタディになると考えています。

 

②ビザンツ帝国と周辺諸勢力の関係における宗教文化の役割

そうした異文化の接触・交流は双方の共通点と差異を強烈に意識する契機となりました。特に、同じキリスト教徒でありながらカルケドン公会議をめぐってビザンツと教義を異にするアルメニアの人々のなかには、その独自性を強調してビザンツへの反発を強める一派も存在していました。彼らを取り込む上で重視されたのが同じキリスト教徒であることを、教義問題に触れずとも確認できる宗教文化でした。ビザンツが4-5世紀から首都コンスタンティノープルに集積してきた聖遺物は、特に重要な役割を果たしました。しかし、一枚岩ではなかったアルメニアでは、ビザンツ由来の聖遺物も様々なかたちで受容されることになります。ビザンツとアルメニアの間での聖遺物外交はどのように展開し、現地文化の変容にどのように影響を与えたのか、包括的に明らかにすることを目指しています。

 

③ローマ/ビザンツとの関係をめぐるコーカサスの歴史叙述

(執筆中)

 

1987年静岡県川根町(現島田市)生まれ。茶畑に囲まれて育ちました。


研究キーワード

  3

委員歴

  3

論文

  12

MISC

  16

書籍等出版物

  4

講演・口頭発表等

  29

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5

社会貢献活動

  1