講演・口頭発表等

2016年5月22日

日本文化イベント・日本語イベントに関する基礎研究―海外経験教師の自由記述データと捕獲率を用いた分析から―

2016年度日本語教育学会春季大会
  • 高嶋 幸太
  • ,
  • 鶴岡 聖未

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
日本語教育学会

アジア・欧州・中東・アフリカ・南北米・大洋州などの海外地域で日本語を教えた経験がある教師45名を対象に,どのような日本文化・日本語イベントが海外で行われているのかを体系的に整理し,さらにどういったイベントが学習者の動機につながると考えられているのかを明らかにするため,調査を行った。本研究では得られた自由記述データをもとに,推定される全知見数に対して現在どの程度の知見数が手元に集まっているのかを示す統計指標「捕獲率」の計算を行った。そして高い捕獲率を確認した上で,海外におけるイベントを①文化紹介・体験型,②日本語話者との交流型,③日本語使用型,④コンテスト型の4つに分け整理した。調査結果から,イベントを行った後も日本語学習へ気持ちが向くような仕掛け作りをすることや,なるべく多くの学習者が関われるように工夫すること,学習者に合わせてイベントをアレンジすることなどの重要性が確認できた。