基本情報

所属
長岡技術科学大学 技学研究院 情報・経営システム系 准教授
自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター 非常勤講師
学位
博士(科学)(2016年3月 東京大学)

研究者番号
20781032
J-GLOBAL ID
201601004521693958
Researcher ID
AAE-9964-2021
researchmap会員ID
B000258677

 「医工連携による医療・福祉支援」をテーマとして,臨床現場における感性計測,遠隔生体計測技術を利用したバイタルサインモニタリング,機械学習を利用した医療手技解析等の研究を行っています。

 臨床現場における感性計測では,手術中の医療従事者や手術トレーニング中の医学生のストレスやパフォーマンス等の定量評価,医療用器具の使用感の評価などを行っています。

 遠隔生体計測技術を利用したバイタルサインモニタリングでは,可視・近赤外・赤外帯域で計測した多波長分光顔画像の空間特徴量から血圧や血糖値などのバイタルサインを推定するためのアルゴリズム構築を行っています。また,血液透析患者の顔画像の空間特徴量に基づき血圧急変を予測するためのアルゴリズム構築も行っています。

 機械学習を利用した医療手技解析では,機械学習を利用して鏡視下手術トレーニング時の手技動画から手術器具動態を自動で抽出し,手術器具動態情報から手技のうまさを定量的に評価することができるアルゴリズムの構築を行っています。 


受賞

  19

論文

  61

MISC

  19

書籍等出版物

  2

講演・口頭発表等

  211

所属学協会

  6

共同研究・競争的資金等の研究課題

  11

学術貢献活動

  13

社会貢献活動

  8

その他

  9
  • 2023年4月 - 現在
    2023年4月より,青山学院大学 理工学部附置 先端情報技術研究センター(CAIR) における研究プロジェクト「非接触バイタルサインセンシング技術の実用化に向けた研究」へ参画しています。日々の健康管理や福祉の充実を目的として,長期的かつ日常的に利用できるバイタルサインモニタリング技術への要求が高まっています。本プロジェクトでは,生体計測技術・デバイス創生技術・電子回開発技術を専門とする複数教員の協働により,非接触生体計測技術を応用した革新的バイタルサインモニタリングの実現を目指しています。具体的には,バイタルサインの中でも特に血圧を中心とした血行動態指標に着目し,赤外ー近赤外ー可視領域に亘る多波長顔画像から血行動態指標を推定するモデルを構築するとともに,革新的な非接触センサーシステムの開発を通じて,より小型・高性能のセンサーを用いた長期的かつ高精度なバイタルサインセンシングを実現するためのシステムも視野に入れて開発を行っています。日常的な心身の健康管理システムや自動運転時代の乗員監視システムなど,本システムの応用は多岐にわたります。 (URL:https://www.agnes.aoyama.ac.jp/cair/now_project_list/2023project_nozawa/)
  • 2018年4月 - 2023年3月
    2018年4月より,青山学院大学 理工学部附置 先端情報技術研究センター(CAIR) における研究プロジェクト「非接触計測による長期的・継続的なバイタルサインモニタリング技術の研究」へ参画しています。 健康福祉分野において,長期的・継続的なバイタルサインモニタリングへの要求が高まっており,その実現には非接触生体計測技術が必須です。当プロジェクトでは,生体計測技術・デバイス創生技術・電子回路開発技術を融合することで,長期的・継続的なバイタルサインモニタリングの実現を目指した研究を行います。具体的には,非接触センサーにより遠隔的に計測した生体情報をもとに,バイタルサイン推定モデルを構築すると共に,革新的な非接触生体センサーシステムの開発を通じて,既存より小型・高性能のセンサーを用いた長期的かつ高精度なバイタルサインセンシングを実現するためのシステム開発を試みます。 (URL:https://www.agnes.aoyama.ac.jp/cair/now_project_list/past_project_list/2018project_nozawa/)
  • 2021年12月
    株式会社明治と大岩が所属する青学大 野澤研究室の共同研究の成果がプレスリリースされました。株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は,青山学院大学理工学部電気電子工学科の野澤昭雄教授と共同で,咀嚼運動様相(食品摂取時のあごなどの動き)が異なる3種類の食品(グミ,ガム,ラムネ菓子)について,摂取前後の生理・心理・行動計測を実施した結果,ガムと比較してグミは,快適感が有意に向上するとともに,交感神経系活動の持続的亢進(活動的な状態)を促すことを確認しました。なお,この研究成果を2021年11月28日に開催された「一般社団法人日本官能評価学会2021年大会」にて発表しました。 プレスリリースのURL:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2021/1201_01/index.html
  • 2016年4月 - 2021年3月
    文部科学省 平成28年度 私立大学研究ブランディング事業「次世代ウェルビーイング~個別適合をめざした統合的人間計測・モデル化技術の構築~」では,すべての人々が身体的・精神的・社会的に良好な状態で生活できる社会的な枠組みを「次世代ウェルビーイング」とし,その観点から従来の不特定多数を対象とした画一的なサービス提供に対して,個々の対象者に最適なサービスを提供するシステムを構築することを目指します。さらに,産官学連携により健康福祉,知識教育,技能研修分野へ適用することで国内外へと展開し,「次世代ウェルビーイング」を本学の研究ブランドとして確立します。本事業の体制は,計測部門および個別適合部門から構成され,さらに,計測部門は生体計測グループと動き計測グループに,個別適合部門はモデリンググループと個別適合グループに細分化されます。大岩は生体計測グループに属し,主に遠隔バイタルサインセンシングの研究を推進しました。
  • 2021年2月
    株式会社明治と大岩が所属する青学大野澤研究室による感性計測に関する共同研究の成果がプレスリリースされました。野澤研究室では株式会社明治との共同研究として「アミノ酸などを含むゼリー飲料」を摂取してから集中を要する模擬課題を遂行した際のパフォーマンスや生理心理状態の変化を解析しました。解析の結果,当該ゼリー飲料の摂取は,①課題の成績の低下を抑制,②課題に対する能動的な取り組みを促進,③快適感,覚醒感,活力感,リフレッシュ感が向上することを確認しました。 (URL)https://kyodonewsprwire.jp/release/202102030586?fbclid=IwAR2wmEMOUVnUnFpKnOw1zz1q9ENE5CeBu75ffNyHXVr_s5ehu1E7WDbDBgs
  • 2019年2月 - 2019年2月
    青山学院大学 理工学部附置 先端情報技術研究センター 合同成果報告会 にて,所属研究室の研究成果報告(ポスター発表)を行いました。研究演題は「非接触計測による長期的・継続的なバイタルサインモニタリング技術の研究 ~心臓血管系・温熱系指標に基づく非接触バイタルサインセンシング~」です。非接触的に計測可能な心臓血管系・温熱系指標である顔面可視画像・顔面皮膚温度分布に基づくバイタルサインセンシングに挑戦しました。
  • 2018年11月 - 2018年11月
    当研究室(青山学院大学理工学部電気電子工学科 生体計測・感性工学研究室)が,ライオン株式会社リビングケア研究所と共同で,食器用洗剤が食器洗い工程の生理状態および行動に与える影響を科学的に解析したことがプレスリリース(2018年11月16日付)されました。 (ライオン株式会社 ニュースリリース URL) https://lion-corp.s3.amazonaws.com/uploads/tmg_block_page_image/file/6404/20181116.pdf
  • 2018年9月 - 2018年9月
    当研究室(青山学院大学理工学部電気電子工学科 生体計測・感性工学研究室),ライオン株式会社ファブリックケア研究所と共同で,洗濯工程の中の「洗濯物をたたむ工程」「洗濯機から取り出す工程」の生理・心理状態および行動を科学的に解析したことがプレスリリース(2018年9月21日付)されました。 (ライオン株式会社 ニュースリリース URL) https://lion-corp.s3.amazonaws.com/uploads/tmg_block_page_image/file/6279/20180921.pdf
  • 2018年3月 - 2018年3月
    青山学院大学 先端技術研究開発センター 成果報告会2017 にて,所属研究室の研究成果報告(ポスター発表)を行いました。研究演題は「心臓血管系・温熱系指標に基づく感性モデリング」です。非接触的に計測可能な心臓血管系・温熱系指標である顔面可視画像・顔面皮膚温度分布に基づく感性モデリングに挑戦しました。