論文

査読有り
2012年9月

土器カテゴリ認識の形成・定着 : 縄文時代前期後半における浅鉢の展開と儀礼行為

古代文化
  • 中村 耕作

64
2
開始ページ
154
終了ページ
174
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
古代学協会

「カテゴリ認識」とは、当時の人々が持っていた性質、価値・象徴に関する分類認識であり、諸属性の分析を総合化して検討する。<br />
縄文時代において特定の時期・地域に顕在化する土器の儀礼利用の盛行は、土器・出土状況の分析をもとに〈儀礼に用いる土器〉というカテゴリ認識の顕在化と捉えられる。本稿では、その初期の事例である前期後半の「浅鉢類」の儀礼利用を検討した。結果、「浅鉢類」が深鉢との関係の中で独自性を発揮すること、墓坑からの土器の出土例は前期初頭以降散見されるものの、後葉段階に盛行するものの分布の密度や中心には変化がみられること、住居廃絶儀礼での供献品の可能性のある床面出土例は墓坑埋納例の盛行期間中に一段階遅れて出現することなどを明らかにした。この変化には住居数の変化が対応しており、人口増加期に新規の儀礼の道具・行為を創出したものと解釈できる。第3回角田文衞古代学奨励賞受賞論文<br />

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019434712
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00092640
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/023983386