2015年7月
アルギネートゲルを用いた使用済燃料溶解液中のジルコニウムの除去
Progress in Nuclear Energy
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- 巻
- 82
- 号
- 開始ページ
- 69
- 終了ページ
- 73
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.pnucene.2014.07.025
これまでの研究において、特定の元素のみと選択的に相互作用する抽出剤や無機イオン交換体をアルギネートゲルで賦形化し、発熱性元素や希少元素のみを選択的に分離するプロセスが提案されている。しかしながら、担体であるアルギネートゲルも陽イオン交換体としての特性を有するため、ジルコニウムやルテニウムを吸着し、選択的分離を阻害することが懸念されている。よって、本研究においては、選択的分離工程の前に、アルギネートゲルによるジルコニウムの除去工程を提案し、その可能性を検討した。その結果、ジルコニウムは酸性溶液中ではZr$^{4+}$となり、2価や3価の陽イオンよりもアルギネートゲルに強く吸着することを明らかにした。また、アルギネートゲル充填カラムを使用して、照射燃料溶解液中のジルコニウムを選択的に除去できることを見出した。
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- DOI : 10.1016/j.pnucene.2014.07.025
- ISSN : 0149-1970