2019年
大学生における異性の友人/恋人関係の相違:友人関係場面における目標志向性と恋愛行動の関連から
日本認知心理学会発表論文集
- ,
- 開催年月日
- 2019年 - 2019年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 日本認知心理学会
<p>同一の課題に取り組んでいるにも関わらず, 努力量や行動は人によって異なるということがしばしば起きる。このような個人差が生じるのは, 課題を遂行する際に, 目標とするものが個人によって異なること, すなわち目標志向性(goal orientation)の違いであるとされる。この目標志向性は,学業場面ではなく社会的な場面にも応用可能であるとされ,友人関係の構築と目標志向性の関連についても検討されている。本研究では,この友人関係場面における目標志向性が,大学生の恋愛行動経験と関連するかどうかを調査し,友人関係と恋人関係の異同について検討した。その結果,両者に関連性は見られなかった。また親しい異性への愛情得点を相手との関係性によって比較した結果から,恋人関係とは,相手に対する情熱を持ち,相手と繋がっているという親密性や感じられ, 何らかの約束によって関係性を維持しようとするような人間関係であることが明らかとなった。</p>