論文

2016年5月

ニューモシスチス肺炎治療中に間質性肺炎が急性増悪した関節リウマチの一例

中部リウマチ
  • 黒田 毅
  • ,
  • 竹内 寛之
  • ,
  • 若松 彩子
  • ,
  • 高井 千夏
  • ,
  • 佐藤 弘恵
  • ,
  • 中枝 武司
  • ,
  • 和田 庸子
  • ,
  • 森山 寛史
  • ,
  • 中野 正明
  • ,
  • 成田 一衛

46
1
開始ページ
29
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
中部リウマチ学会

73歳女。息切れ、咳嗽を主訴とした。右頸部リンパ節結核の既往があり、関節リウマチ(RA)に対しメトトレキサート、エタネルセプト(25mg/週)にて加療中であった。感冒症状にて受診し、胸部レントゲンで両側中下肺野に軽度のスリガラス様陰影を認めた。入院時検査ではβ-Dグルカンの上昇を認めたが、気管支肺胞洗浄液中に有意菌や結核菌は検出されず、PCR法にてPneumocystis jiroveciiが検出された。胸部CTでは右中葉の地図状スリガラス様濃度の上昇と下葉の牽引性気管支拡張を伴う構造変化が観察された。ニューモシスチス肺炎と診断して集学的治療を開始したが、急激に間質性肺炎が増悪して低酸素血症と肺の構造変化が進行し、第25病日に死亡した。

ID情報
  • ISSN : 0916-6033
  • 医中誌Web ID : 2017043819

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