論文

査読有り
2010年10月

骨髄移植後食道癌の3例

日本臨床外科学会雑誌
  • 丸山 哲郎
  • ,
  • 上里 昌也
  • ,
  • 中世古 知昭
  • ,
  • 阿久津 泰典
  • ,
  • 首藤 潔彦
  • ,
  • 松原 久裕

71
10
開始ページ
2582
終了ページ
2587
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3919/jjsa.71.2582

骨髄移植(bone marrow transplantation:BMT)の成績向上とともに,BMT後に発症する二次性固形腫瘍(secondary solid tumor:SST)が注目されている.SSTの内訳では,皮膚,口腔内といった扁平上皮から発生するものが多いが,食道癌の発症は稀である.今回われわれが経験した3症例では発症期間,リスクファクター,治療法など,BMT後に発症した食道癌以外のSSTの報告例と共通点が多かった.SSTはBMT後10年から20年で発症し,リスクファクターとしては移植片対宿主病の合併,免疫抑制剤の使用などが指摘されている.SSTの治療に関する報告は少ないが,一般的な原発癌と同様の治療を行った報告が多い.BMT後に発症した食道癌の3症例について,文献的な考察を含め報告する.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3919/jjsa.71.2582
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201002206026249422
ID情報
  • DOI : 10.3919/jjsa.71.2582
  • ISSN : 1345-2843
  • J-Global ID : 201002206026249422

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