2021年10月
回復期リハビリテーション病棟に入院した高齢脳梗塞患者の発症から入院までの日数と入院時栄養状態、退院時日常生活動作との関連
日本リハビリテーション栄養学会雑誌
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- 巻
- 5
- 号
- 2
- 開始ページ
- 210
- 終了ページ
- 216
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本リハビリテーション栄養学会
目的:高齢脳梗塞患者の発症から回復期リハビリテーション病棟入院までの日数と入院時栄養状態、activity of daily living(ADL)回復との関連について検討すること。方法:65歳以上の脳梗塞患者89名を対象とした後ろ向き観察研究である。発症から入院までの日数28日を基準として早期入院群、遅延群に分け、入院時の栄養状態と入院中のADL改善効率を検討した。調整変数となるベースライン項目で傾向スコアを作成し、入院時低栄養、FIM効率に対する多変量解析を行った。結果:平均年齢は80±8.5歳、女性42人(47%)、早期入院群は70人(79%)、遅延群は19人(21%)であった。潜在的交絡因子を調整した多変量解析の結果、遅延群は入院時低栄養と有意な関連を認めなかったが(p=0.492)、FIM効率とは有意に関連していた(p=0.032)。結論:高齢脳梗塞患者において発症から入院までの日数の遅延は、低栄養状態と関連があるとはいえなかったが、ADL改善効率の低下と関連することが示された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISBN : 9784263265291
- 医中誌Web ID : VA28210015