基本情報

所属
東京大学 大学院情報学環 特任研究員
専修大学 ネットワーク情報学部 兼任講師
武蔵大学 社会学部 非常勤講師
学位
博士(学際情報学)(2022年3月 東京大学)

連絡先
sugiyama_koheiiii.u-tokyo.ac.jp
研究者番号
40951752
J-GLOBAL ID
201801020959600979
researchmap会員ID
B000345925

趣味と放課後の学習機会論

学校の授業のように細部まで計画されていない状況下で学びはいかに起きるのでしょうか。インフォーマル学習(学校の外の学び)に注目する社会教育・生涯学習研究や学習科学、メディア研究の視点を用いて、地域社会やメディア空間に広がる学習機会について研究しています。特に大人や中高生の興味を活かした趣味や放課後の学びに注目しています。

① 大人の趣味研究

趣味はシリアスレジャー(真剣な余暇活動)の一種であり、余暇時間に大人が興味を追求する活動です。趣味を題材に、これまで以下のようなテーマについて研究を進めてきました。

  • 楽団コミュニティや写真家ネットワークとの関わりによる興味の深まり
  • 1980年NHK教育テレビ『趣味・技能講座』による釣りやカメラの表象

書籍としては『「趣味に生きる」の文化論:シリアスレジャーから考える』(ナカニシヤ出版)の共編者を務めたほか、遊びの居場所を耕す雑誌『Tired Of』(遊と暇発行、渡辺龍彦編集長)の一部編集・執筆を担当しました。

「趣味に生きる」の文化論 宮入 恭平(編集) - ナカニシヤ出版 Tired Of No.1 特集 ちゃんとしなくていい路上。  - 遊と暇

また、WEBメディア「遅いインターネット」に「シリアスレジャーとは何か?:「好き」を仕事にしない道をつくる」という記事を寄稿しました。オープンアクセスですので概説として読んでいただけます。

 

② 中高生の放課後居場所研究

地域の放課後居場所施設は中高生が自らの興味を表現したり、スタッフからのサポートを受けられる場となっています。こうした場を題材に、以下のようなテーマについて研究を進めてきました。

  • 文京区青少年プラザ(b-lab)スタッフによる中高生との関わり方の専門性
  • 文京区青少年プラザ(b-lab)において中高生の興味が顕在化するような場のデザイン

教育分野を中心とした地域・産学連携(質的調査、ワークショップデザインなど)

研究知見やインタビューを始めとする質的調査スキル、ワークショップデザインスキルを活かして様々なプロジェクトに携わっています。 

初等・中等教育分野

  • 小中学校におけるSTEAM教育に関する研究(Makeblock Co., Ltd. からの助成研究)
  • 学校外での小学生向けオンラインワークショップのデザイン(SCSK株式会社との共同研究)
  • 高校生の探究学習に対する助言(都立三田高校、文京区青少年プラザへの協力)

高等教育分野

  • 理工学系研究室での学びの実態に関するインタビュー調査(東京工業大学リサーチアシスタントとして)
  • ラーニングコモンズの学生参加型リニューアルワークショップのデザインおよびその後の利用実態に関するインタビュー調査(コクヨ株式会社との共同研究)

社会教育・生涯学習分野

  • 大学主催のサイエンスカフェ「UTalk」の運営
  • IT業界でのビジネスエスノグラフィーに関する発表(Sansan株式会社主催イベントへの登壇)

研究内容に関するご質問や執筆のご依頼、共同研究へのお誘い等はいつでも上記のメールアドレスにお願いします。


主要な論文

  12

MISC

  2

書籍等出版物

  2

主要な講演・口頭発表等

  25

主要な担当経験のある科目(授業)

  11

所属学協会

  6

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

主要なメディア報道

  10

社会貢献活動

  4

その他

  2