2006年4月 - 2007年
遊休計算機を利用した頻出系列パターン抽出処理の並列化に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
本研究課題では,オフィスや研究室などに存在する計算機の遊休時間を利用した頻出系列パターン抽出処理の並列化手法の開発を行った.具体的には,遊休計算機を効率的に利用するために,遊休計算機間の効率的な連携手法,自律分散的負荷分散手法,耐障害性を持った並列化手法の検討を行った.遊休計算機間の効率的な連携手法としては,広域分散化に点在するPCクラスタ同士を連携させるための1階層型マスタ・ワーカモデルを考案した.また,自律分散的負荷分散手法として,分散型ワーカモデルのためのCash-based Random Steal 法,広域分散環境下でのCash-based Multicast Random Steal法を提案し,その有効性を示すことができた.耐障害性に関しては,チェックポンドを使用した方法を検討したが,その有効性の検証はこれからの課題としている.また,開発を行った並列化モデルに関して,他のデータマイニング処理に対しても応用を試み,その有効性を確認することができた.
- ID情報
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- 課題番号 : 18700094
- 体系的課題番号 : JP18700094