講演・口頭発表等

2017年

11教−10−口−66 器械運動領域における「頭越しの回転を含むはね動作」習得のための教材の開発:「前転ブリッジ」に焦点を当てて

日本体育学会大会予稿集
  • 中西 紘士
  • ,
  • 木原 成一郎
  • ,
  • 大後戸 一樹
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  • 久保 研二

記述言語
日本語
会議種別

<p> 小林ら(2010)によれば、器械運動領域における「はね動作」を用いるマット運動の「首はねおき」や跳び箱運動の「首はね跳び」「頭はね跳び」の達成率が著しく低いことが明らかとなった。本研究は、小学校の中学年において、これらの技で教えたい内容である「はね動作」を平面のマット上で習得させるための教材の開発を目的とした。本研究では、全10時間の単元で授業を行った。単元前半では、「はね動作」そのものを習得するための教材として「アンテナブリッジ」を取り扱い、単元後半で「はね動作」に「頭越しの回転」を加えた「前転ブリッジ」という教材を取り扱った。単元前半のまとめの時間における児童の「アンテナブリッジ」と「前転ブリッジ」の達成度から、「頭越しの回転」が加わるだけで、児童にとっての難易度が大きく変わってしまうことが示唆された。また、単元最後における児童の「前転ブリッジ」の達成度からは、「アンテナブリッジ」を事前に習得することの必要性が示唆された。そのため、これらの教材は、「頭越しの回転を含むはね動作」を習得させるためには有効であったと推察される。</p>

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006352224