講演・口頭発表等

2014年

中高生の森林学習における過去26年間の写真記録を用いた志賀高原ダケカンバ開葉観察

日本森林学会大会発表データベース
  • 中村 和彦
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  • 斎藤 馨
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  • 藤原 章雄
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  • 渡辺 隆一

記述言語
日本語
会議種別

フェノロジーの観察は、それほど専門的な知識や技術を必要としないため、環境変化の影響を誰もが直感的に把握できる。特に、長期間のフェノロジー観察によって気候変動の影響把握にも繋がりうる。そこで本研究では、信州大学志賀自然教育園(長野県下高井郡山ノ内町)にて1987年から継続して撮影している日々の定点写真を用いた観察の意義を検討した。観察者は、気候変動に関する教育が効果的と考えられる中高生に設定した。<br>志賀自然教育園(標高約1600m)の定点写真で観察できる樹種のうち、ダケカンバ(Betula ermanii)の開葉を観察対象とした。中学校第1学年215名、高校第1学年374名に対し、それぞれ約60分間の講義の中で1987年から2012年までの計26年間の写真を提示し、分担して観察させた。単木単位での詳細な観察は困難であったため、観察基準を「広葉樹の部分で緑色の割合が半分以上になった日」をダケカンバ開葉日として代表させることとした。この教育効果については、講義後の感想文から、気候変動に関する記述を抽出して分析した。また、中高生らを市民科学者として位置づけた場合の、この観察結果の生物季節学における学術的な意義についても考察した。

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005474375