山本 久美子

専門はペルシア文学と口承文芸（oral literature/tradition)です。口頭伝承がイランの国民叙事詩『シャーナーメ（Shah-name, 王書）』および後期叙事詩群 (Persian Epic Cycle)にどのような影響を与えたのかを研究しています。具体的には、イランの語り物であるナッカーリー(naqqali)のパフォーマンスを「Oral Performance Model (OPM)」として定式化し、『王書』や後期叙事詩の『ガルシャースプ物語Garshasp-name』『バルズー物語 Barzu-name』などに応用して語り物とテクストの比較検討を行なってきました。最近の関心は、『ハムザ物語 Hamza-name』のテクストにOPMを適用してパフォーマンスを再現することにあります。

また、イラン映画、とりわけアッバス・キアロスタミ映画についても研究しています。いつかモノグラフを書きたいと思っています。