論文

査読有り
2009年12月

読書行為の次元 : 成人を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー

日本図書館情報学会誌
  • 國本 千裕
  • ,
  • 宮田 洋輔
  • ,
  • 小泉 公乃
  • ,
  • 金城 裕奈
  • ,
  • 上田 修一

55
4
開始ページ
199
終了ページ
212
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20651/jslis.55.4_199
出版者・発行元
日本図書館情報学会

本研究は読書の行為に焦点を当て「読書とはいかなる行為であるのか」を明らかにすることを目的としている。既存の読書研究は,読書の対象や,児童や生徒に対する読書指導といった側面に焦点を当てるものが多かった。これに対して本研究は,個人の行う読書は様々な次元からなる行為であると考え,成人を対象として読書の次元を明らかにしようと試みた。20代から40代の計29名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを5回実施し,発言を分析した結果,読書とは,対象(何を読むのか)に加えて,志向(なぜ・何のために読むのか),行動(どのように読むのか),作用(読んだ結果何を得るのか),場所(どこで読むのか)の五つの次元から成る行為であることが明らかになった。特に対象は,物理的媒体,ジャンル,内容評価といった観点からみられる可能性が示唆された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20651/jslis.55.4_199
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007519304
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11333306
ID情報
  • DOI : 10.20651/jslis.55.4_199
  • ISSN : 1344-8668
  • CiNii Articles ID : 110007519304
  • CiNii Books ID : AA11333306

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