2020年12月
新潟大学医歯学総合病院医療連携口腔管理チーム/治療部の診療実績と今後の課題について
新潟歯学会雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 50
- 号
- 2
- 開始ページ
- 55
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟歯学会
新潟大学医歯学総合病院医療連携口腔管理チームは、2020年4月から医療連携口腔管理治療部として活動を行っている。今回、活動実態の把握と今後の課題を明らかにすることを目的に実態調査を行ったのでその結果を報告する。対象は2013年1月〜2020年6月の期間に当チームおよび当治療部を受診した患者とした。診療録および診療台帳を基に患者数、依頼目的、原疾患の診療科などを後方視的に調査・検討した。調査期間における新患数は4,077人で、その数は経年的に増加していた。依頼目的は感染予防が最も多く、年々増加していた。粘膜炎対応、顎骨壊死予防・対応は増加ののち、一定数で推移していた。原疾患の診療科は耳鼻咽喉・頭頸部外科が最も多く、ついで、腎・膠原病内科、呼吸器感染症内科、腫瘍内科、血液内科であった。新患数は年々増加していたが、周術期等口腔機能管理での介入が求められる全症例への介入には至っていなかった。今後は、介入対象の拡大に向け、より効率的な診療体制と病院内での協力体制の構築、地域医療機関との連携が必要であると考える。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0385-0153
- 医中誌Web ID : 2021200527