共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2025年3月

公共部門における非財務指標の有用性

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
21H00762
体系的番号
JP21H00762
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
15,080,000円
(直接経費)
11,600,000円
(間接経費)
3,480,000円

本研究は,情報の経済学および行動経済学の知見を援用し,公共部門における非財務指標の有用性を明らかにする。具体的には,公共部門である地方公共団体ならびに医療機関などの非営利組織において,非財務指標および非財務指標と関連したナッジを用いることで,①行政管理者と関係者とのあいだの情報の非対称性,②行政管理者の持つバイアスを緩和する効果を持つこと,③それらの効果がマクロ・ミクロ組織的視点によって関係していることを予想し,検証することをめざす。
本プロジェクトの初年度として本年度は、①行政管理者と関係者とのあいだの情報の非対称性を緩和するための非財務指標の役割と有用性を明らかにする実験結果について研究を推進,②行政管理者の持つバイアスを緩和する効果を持つことを示すための質問紙実験を市民活動団体支援担当者宛で新たに実施,③それらの効果がマクロ・ミクロ組織的視点によって関係していることを示すために、アイデンティティとアスピレーション・レベルの観点から研究を進展させた。
①はオンラインでの国際学会で4回報告し、すでに2本研究論文を刊行できた。また研究成果及び先行研究からアウトカムに焦点を絞った地方政府マネジメントの必要性について示唆が得られた。②は質問紙実験と分析を終え研究論文執筆を開始している。③は1本ワーキングペーパーをすでに公刊しており、1本は2022年度中に学会報告・論文執筆できるよう研究が蓄積された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00762
ID情報
  • 課題番号 : 21H00762
  • 体系的番号 : JP21H00762

この研究課題の成果一覧

論文

  5

講演・口頭発表等

  4