2021年4月 - 2025年3月
公共部門における非財務指標の有用性
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は,情報の経済学および行動経済学の知見を援用し,公共部門における非財務指標の有用性を明らかにする。具体的には,公共部門である地方公共団体ならびに医療機関などの非営利組織において,非財務指標および非財務指標と関連したナッジを用いることで,①行政管理者と関係者とのあいだの情報の非対称性,②行政管理者の持つバイアスを緩和する効果を持つこと,③それらの効果がマクロ・ミクロ組織的視点によって関係していることを予想し,検証することをめざす。
本プロジェクトの初年度として本年度は、①行政管理者と関係者とのあいだの情報の非対称性を緩和するための非財務指標の役割と有用性を明らかにする実験結果について研究を推進,②行政管理者の持つバイアスを緩和する効果を持つことを示すための質問紙実験を市民活動団体支援担当者宛で新たに実施,③それらの効果がマクロ・ミクロ組織的視点によって関係していることを示すために、アイデンティティとアスピレーション・レベルの観点から研究を進展させた。
①はオンラインでの国際学会で4回報告し、すでに2本研究論文を刊行できた。また研究成果及び先行研究からアウトカムに焦点を絞った地方政府マネジメントの必要性について示唆が得られた。②は質問紙実験と分析を終え研究論文執筆を開始している。③は1本ワーキングペーパーをすでに公刊しており、1本は2022年度中に学会報告・論文執筆できるよう研究が蓄積された。
本プロジェクトの初年度として本年度は、①行政管理者と関係者とのあいだの情報の非対称性を緩和するための非財務指標の役割と有用性を明らかにする実験結果について研究を推進,②行政管理者の持つバイアスを緩和する効果を持つことを示すための質問紙実験を市民活動団体支援担当者宛で新たに実施,③それらの効果がマクロ・ミクロ組織的視点によって関係していることを示すために、アイデンティティとアスピレーション・レベルの観点から研究を進展させた。
①はオンラインでの国際学会で4回報告し、すでに2本研究論文を刊行できた。また研究成果及び先行研究からアウトカムに焦点を絞った地方政府マネジメントの必要性について示唆が得られた。②は質問紙実験と分析を終え研究論文執筆を開始している。③は1本ワーキングペーパーをすでに公刊しており、1本は2022年度中に学会報告・論文執筆できるよう研究が蓄積された。
- ID情報
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- 課題番号 : 21H00762
- 体系的番号 : JP21H00762
この研究課題の成果一覧
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論文
5-
arxiv 2505(08323) 1-30 2025年5月 筆頭著者最終著者
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Journal of Accounting and Public Policy 45 107195-107195 2024年5月 査読有り責任著者
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Public Budgeting & Finance 43(3) 3-20 2023年7月 査読有り最終著者
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Journal of Public Budgeting, Accounting, & Financial Management 34(6) 95-116 2021年11月12日 査読有り筆頭著者責任著者
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Impact of Depreciation Information on Capital Budgeting among Local Governments: A Survey ExperimentAustralian Accounting Review 32(2) 201-213 2021年10月25日 査読有り筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
4-
The 2022 Annual Meeting American Accounting Association (Virtual) 2022年8月11日
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2022 American Accounting Association Annual Meeting Global Emerging Scholar Research Workshop 2022年7月31日
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11th INTERNATIONAL EIASM PUBLIC SECTOR CONFERENCE 2021年9月28日
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11th INTERNATIONAL EIASM PUBLIC SECTOR CONFERENCE 2021年9月28日