MISC

2015年

造礁サンゴによるカルサイト骨格生成と温度依存性

日本地球化学会年会要旨集
  • 樋口 富彦
  • ,
  • 白井 厚太朗
  • ,
  • 湯山 育子
  • ,
  • 目崎 拓真

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記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人日本地球化学会

低Mg/Ca環境下において、造礁サンゴがカルサイトの炭酸カルシウムを形成することが報告された。一方で無機沈殿実験において、同Mg/Ca比下では高温でアラゴナイトが優先することがわかっている。本研究では、Mg/Ca比および温度変化が造礁サンゴのカルサイト生成に与える影響について調べた。造礁サンゴのプラヌラ幼生を19-28度、各Mg/Ca比(5.2, 1.0, 0.5)の海水中で飼育し、生成した骨格の炭酸カルシウム結晶型を確認した。結果、Mg/Ca比5.2で100%アラゴナイト、Mg/Ca比1.0および0.5でアラゴナイトとカルサイトの混合骨格およびカルサイトのみの骨格が確認された。そして、各Mg/Ca比において、温度に依存してアラゴナイト/カルサイトの割合が変化することがわかった。温度が高くなるにつれ、アラゴナイトの割合が高くなっており、無機的に生成させた炭酸カルシウム沈殿の結果と整合的であった。つまり、造礁サンゴのカルサイト生成は、海水組成や温度など、物理的な影響が大きいことがわかった。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005492135
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000347225828