2016年4月 - 2019年3月
ストレス防衛反応の脳内回路の光遺伝学による解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
ストレス防衛反応の脳内回路を、光遺伝学の手法を用いることにより従来よりも神経伝達物質特異的に研究した。以下の4点が明らかになった。①ストレス誘発自律反応に先立ってオレキシン神経の活性化が生じた。さらにストレスの予期という心理要因でも活性化された。②腹側被蓋野ドーパミン神経は、正の動機付け(近接・獲得)だけでなく、負の動機付け(嫌悪・逃避)にも関与している可能性が示唆された。③ストレスによる心拍や呼吸数の上昇には吻側延髄縫線核のセロトニン神経が関与している一方、体温や行動量の増加には他の神経回路が関与していると推測された。④危険ストレス情報はオレキシン受容体を抑制しても個体を覚醒に導いた。
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- 課題番号 : 16H05130
- 体系的課題番号 : JP16H05130