BNCTのためのボナーボール型中性子検出器の開発
17th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-17)
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- 開催年月日
- 2016年10月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
BNCT中性子場の特色は、1keV付近にピークを持ち、0.5eV-10keVの中性子束強度が約1.5$\times$10$^9$(n/cm$^2$/s)である特殊な連続エネルギースペクトルを有することである。BNCT照射場の確定のため、この中性子場のエネルギースペクトルを正確に測定する手法は開発されていない。このため、1keV付近の熱外中性子スペクトルを最も効率よく測定できるボナーボール型中性子検出器の開発を行った。本研究では、モンテカルロ計算コードMCNP5を用いて、$^3$He検出器を用いたフッ素含有減速球の最適化を行い、応答関数を作成するとともに、検出器の製作を行った。この検出器の性能を検証するために、日本原子力研究開発機構のFRS単色中性子照射場で応答関数の測定を行った。実験の結果、応答関数の実験値は約15\%以内で計算値と一致する結果となった。今後、BCNT照射場で検証実験を行い、実用化を目指す予定である。