基本情報

所属
佐世保工業高等専門学校 基幹教育科( 歴史) 教授
学位
博士(文学)(2004年3月 九州大学大学院文学研究科)

連絡先
horiesasebo.ac.jp
研究者番号
20390536
J-GLOBAL ID
200901072937787048
researchmap会員ID
5000095947

1969年、兵庫県姫路市生まれ。姫路市立白鳥小学校、大白書中学校、兵庫県立姫路西高等学校を卒業。

1992年、広島大学総合科学部総合科学科地域文化コース日本研究卒業。井上光貞「古代の皇太子」に出会い古代の皇太子制度の解明を志す。総合科学部の日本古代史担当教員・佐竹昭先生(総合科学部)が北京赴任中であったが、日本古代史常勤教員不在の文学部に出講されていた押部佳周先生(学校教育学部)の古代史の授業を受講し、その関係で卒論執筆にあたり多くの助言をいただく。
1994年、広島大学大学院学校教育研究科社会科教育専攻修士課程修了。押部佳周先生のもと古代史研究の初歩を学び、その後修論執筆中に出会った論文「東宮機構と皇太子」に強く触発され、その執筆者・九州大学文学部坂上康俊先生の薫陶を受けるため九州大学へ。

1996年、九州大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期に編入。久留米工業高等専門学校・九州産業大学・福岡女子短期大学の非常勤講師、河合塾福岡校の日本史論述問題採点バイト等で家族を養いながら研究を継続。2004年3月25日、博士号取得(『律令国家の皇位継承システムと皇太子制』、甲第6678号)。

2004年4月1日、佐世保工業高等専門学校一般科目に助教授として赴任。第35回古代史サマーセミナー(2007年)の開催を長崎県で引き受けたことをきっかけに、細井浩志氏(活水女子大学)や故・木本雅康氏(長崎外国語大学)のアドヴァイスを得、サマーセミナー開催地・壱岐の古代豪族の研究を開始。その後、長崎県の離島、壱岐・対馬の古代史の解明を志す。さらに対馬で開催された古代史シンポジウムの際、コーディネーターの小田富士雄先生のご指摘に触発され、古代山城の研究を本格的に開始する。

2018年8月、佐世保工業高等専門学校の同僚・眞部広紀氏から誘いをうけ、唐船城(佐賀県有田町)、佐志方城(長崎県佐世保市)、船塚古墳(佐賀県佐賀市)のドローン空中撮影を実施(ドローン操縦:名古屋大学全学技術センター技師・岡本渉氏)。その後、各地の山城や古墳のドローン空中撮影と3次元モデル作成、それを活用した城郭などの防御機能を持つ施設の比較研究を始める。3次元モデル作成に使用するAgisoft社のMetashapeの習熟のため、2019年2月、九州大学大学院地球社会統合科学府で「多視点ステレオ写真測量と考古学・地形学」を受講。以後フォトグラメトリを水中考古学者・山舩晃太郎氏に師事し、2020年9月にフォトグラメトリワークショップ(4日間)を受講。

現在、佐世保工業高等専門学校基幹教育科(歴史)教授。校務では基幹教育科長・学習支援室長を兼任。放課後学習会や夏休み学習会を企画・運営しつつ、授業外での成績不振学生への効果的かつ効率的な学習指導法を研究中。

研究面では文献史学に立脚した壱岐・対馬の古代史、古代山城の研究のほか、サントリー文化財団等の助成金を得て、各地の古代山城、城柵、中世山城、グスク、チャシなど城郭の発展過程等について3次元モデルを用いて比較研究を進める。また、日本学術振興会科学研究費補助金を得て、ドローン空中撮影と史跡3Dモデルなどを用いた歴史文化観光資源の効果的な活用法の研究を開始している。


論文

  23

主要なMISC

  27

書籍等出版物

  2

講演・口頭発表等

  42

所属学協会

  10

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  9

社会貢献活動

  17

主要なその他

  235
  • 2023年3月 - 2023年3月
    特別講演「デジタル化第3世代の情報考古学」(講師:野口淳氏)ほか、テーマ「情報考古学と調査研究技術」に関する6本の研究発表を聴いた。また、テーマ「考古学情報の今と未来」に関する4本の研究発表、テーマ「3D技術と可視化・記録・活用」に関する6本の研究発表、テーマ「情報考古学的調査研究」に関する4本の研究発表につき、研究資料を通読し、チャットでの議論を視聴した。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    豊前国を中心とする北部九州地域の古代史、大和王権・律令国家との関係、壱岐島分寺と椿市廃寺の関係等を学ぶため、令和4年度行橋市歴史資料館特別展「椿市廃寺の時代-律令体制の進展-」を観覧した後、記念講演会「椿市廃寺と周辺の遺跡」(講師:小田富士雄氏)を聴いた。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    古代山城を中心とする大宰府の防衛体制に関する最新研究を学ぶため、九州歴史資料館(福岡県小郡市)で開催された令和4年度九歴講座第12回「大宰府外郭線の調査成果」(講師:吉田東明氏)に参加した。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    佐世保市吉井町の直谷城跡の歴史文化観光資源としての価値高度化の一環として、各遺構のデジタルマップ完成に向けて、直谷城跡に残る搦手口、搦手道、武者溜まり、武者走り、二の木戸、一の木戸、主郭、天守台、二の丸、西物見台、姫落とし、東物見台、井戸跡、一の土塁、二の土塁、三の土塁、追手道、竪堀等の座標位置の確認を兼ねた踏査をおこなった。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    古代山城・鞠智城に関する最新研究を学ぶため、くまもと県民交流館パレア(熊本県熊本市)で開催された第11回鞠智城跡「特別研究」成果報告会に参加した。内海史郎氏「鞠智城周辺における条里痕跡から復元する古代交通路の様相」、中原彰久氏「古代山城からみる古代道路の関係とその視認性」、藤井貴之氏「九世紀における鞠智城倉庫群の基礎的考察」、村上幸奈氏「鞠智城出土・銅造菩薩立像についての考察」の4本の研究報告を聴き、その後の佐藤信氏・小畑弘己氏による講評、報告者のコメントを聴いた。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    詳細な調査が行われていない佐世保鎮守府防空指揮所・地下2階施設の構造や規模等を調査するため、2023年3月にiPhone LiDARを用いたモバイル3Dスキャン測量実験(1回目)を実施した(佐世保工業高等専門学校基幹教育科・眞部広紀氏、大浦龍二氏、佐世保市教育委員会文化財課・石田成年氏、林田拓也氏、長崎国際大学国際観光学科学生・堀江謙成氏との共同調査)。調査にあたっての手続き、当日の案内等々については海上自衛隊佐世保地方総監部総務課広報推進室の相川龍也氏のご支援を賜った。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    科研費等を用いて進めている、戦争遺跡・近代化遺産等の歴史文化観光資源としての活用法を学ぶため、また歴史文化観光資源の価値高度化を図る事業の一環として、長崎県佐世保市の俵ヶ浦半島に所在する戦争遺跡(俵ヶ浦地下弾薬庫跡、丸出山堡塁観測所、丸出山堡塁28cm榴弾砲座、丸出山堡塁24cmカノン砲座、丸出山堡塁附属施設、馬川兵舎、馬川演習砲台観測所、小首堡塁)の踏査を実施した。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    東京文化財研究所が手掛けているカンボジアの仏教寺院遺跡の調査および茨城県の石仏群の調査における3D計測の事例をもとに、歴史的に価値のある建造物や石造物等の保存・修復・調査研究活動における3D計測活用の実情と課題、今後の展開等を学ぶため、考古形態測定学研究会主催でオンライン開催された、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonline#35「歴史的建造物・石造物の記録・保存・修復への3D計測の利用」を動画視聴した。「歴史的建造物の記録における3次元写真測量の活用」(講師:淺田なつみ氏)、「写真測量を用いた石造文化財の記録化と風化の検証について」(講師:白石明香氏)を聴き、その後の野口淳氏を司会とする討論の様子を視聴した。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    肥後国・筑後国を中心とする北部九州地域の古代史、国司による地方支配のあり方等について学ぶため、オンライン配信されている佐藤信連続講演会第4回「肥後守道君首名と肥後国府」(講師:佐藤信氏)を視聴した。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    詳細な調査が行われていない佐世保鎮守府防空指揮所・地下2階施設の構造や規模等を調査するため、2023年3月にiPhone LiDARを用いたモバイル3Dスキャン測量実験を実施する予定であるが、その予備調査として地下2階施設の踏査、モバイル3Dスキャン測量の予備実験を実施した(佐世保工業高等専門学校基幹教育科・眞部広紀氏、大浦龍二氏、佐世保市教育委員会文化財課・石田成年氏、林田拓也氏、長崎国際大学国際観光学科学生・堀江謙成氏との共同調査)。調査にあたっての手続き、当日の案内等々については海上自衛隊佐世保地方総監部総務課広報推進室の相川龍也氏のご支援を賜った。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    江戸時代初期の大名統制策と近世城郭の特徴との関連等について学ぶため、広島県福山市に所在する福山城の各建造物(天守、鏡櫓、月見櫓、湯殿、筋鉄御門、多門櫓、伏見櫓など)の踏査を実施した。その後、福山城の立地の特徴、江戸時代各時期の城主による城郭整備等々について学んだ。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    まだ所在が明らかでない古代山城「常城」に関する最新の研究成果を学ぶため、府中市生涯学習センター(広島県府中市)で開催された第63回古代山城研究会に参加した。「常城を探る」(講師:尾多賀晴悟氏)、「備後国府跡の調査」(講師:石口和男氏)、「脇坂説からみた常城推定地の城壁線について」(講師:松尾洋平氏)の3本の研究報告と、その後の古代山城研究会代表・向井一雄氏を中心とする質疑応答に参加した。
  • 2023年2月 - 2023年2月
    古代山城研究の一環として、『続日本紀』養老7年12月条に見える古代山城「常城」想定地である広島県府中市の亀ヶ岳・七ッ池周辺地域の踏査を実施した(「常城」想定地に関する諸情報や地図について、古代山城研究会代表・向井一雄氏にご提供いただいた)。加えて府中市歴史民俗資料館を訪れ、「常城」造営・運営と密接な関係にあると考えられる備後国府関係の発掘調査情報を入手し、さらに広島県福山市神辺町にある備後国分寺跡・国分尼寺跡の踏査を実施した。
  • 2023年1月 - 2023年1月
    最も手軽にできる3Dスキャンとして注目を浴びているApple iPhone搭載のLiDARスキャナーに関して、iPhone LiDARスキャンの特性やモバイルスキャン全般に共通する問題を理解しながら利用するための基礎知識、実践事例を学ぶため、考古形態測定学研究会主催でオンライン開催された、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonline#31「みんキャプ×文化財クロストーク」に参加した。野口淳氏の基調講演を聴いた後、実践ショーケースとして「iPad LiDARで石丁場調査の迅速化と公開活用」(講師:高田祐一氏)、「iPhoneと一緒なら一人でも頑張れる野外調査の3次元記録」(講師:石井淳平氏)、「忘備録から図化素材までー文化財実務における3Dメモの有用性」(講師:森下英治氏)、「咄嗟の時のiPhoneLiDAR」(講師:橋口剛士氏)、「石棺材・石棺仏記録におけるiPhoneLiDARアプリの使い分け」(講師:岩村孝平氏)、「Scaniverseを使った展示古代瓦3Dコレクション」(講師:仲林篤史氏)、 「考古学の記録の転換期、発掘調査現場の最前線から」(講師:安川賢太氏)の6本の実践事例について学んだ。
  • 2023年1月 - 2023年1月
    戦争遺跡の新たな測量調査実験、観光資源としての価値高度化方法の探求を目的とし、佐世保市宮に所在する無窮洞(第二次世界大戦中、旧宮村国民学校の教師と小学生たちが学校の裏山に掘った500人程度が非難できる巨大な防空壕)をフィールドとして、iPhone LiDARを用いたモバイル3Dスキャン測量実験を実施した。(佐世保工業高等専門学校基幹教育科・眞部広紀氏、大浦龍二氏との共同実験)
  • 2023年1月 - 2023年1月
    佐賀県内のキリシタン関係史跡の歴史文化観光資源としての価値高度化方策を検討するため、佐賀県武雄市の東光寺に所蔵されている「隠れキリシタン観音」、同県鹿島市の誕生院に所蔵されている「マリア観音菩薩」を拝観した。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    古代山城研究の一環として、『続日本紀』文武天皇3年12月4日条に見える古代山城「三野城」の候補地の一つとなっている、福岡県久留米市の石垣高尾遺跡の踏査を実施した。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    スマホ3Dスキャンやフォトグラメトリなどを用いて身近なものを3Dで記録に残し、3DのかたちでwebGISに公開する新たなアーカイブの実践の事例について学ぶため、考古形態測定学研究会主催でオンライン開催された、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonline#31「みんキャプ×文化財クロストーク」を録画視聴した。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    3次元計測を用いた細密な考古学研究法、その面白さと難しさ、今後の課題について等を学ぶため、考古形態測定学研究会主催でオンライン開催された、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonline#32「論文解説「「瓦様」と瓦笵-東大寺式軒丸瓦における同紋瓦・同笵瓦の再検討-」(講師:中村亜希子氏)を録画視聴した。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    北部九州地域を中心に西日本各地に造営された古代山城の比較研究の一環として、福岡県朝倉市のピーポート甘木で開催された企画展関連講座第3回「朝倉宮と神籠石」(講師:小田和利氏)を受講した。 その後、隣接する甘木歴史資料館で開催されている令和4年度秋季企画展「史跡杷木神籠石国指定五〇周年記念 杷木神籠石と古代山城」および「「古代山城懇話会」『石垣高尾遺跡』調査成果パネル展」について、講師の小田和利氏および古代山城懇話会会長の堤武敏氏による展示解説を受けた。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    九州大学箱崎キャンパス跡地で新たに発見された元寇防塁遺跡を中心とし、モンゴル襲来に備えた鎌倉時代の防御施設「元寇防塁」の特徴をアジアの視点から学ぶため、2022年度九州史学会シンポジウム「アジアのなかの元寇防塁」(オンライン開催)に参加した。森平雅彦氏による趣旨説明の後、「箱崎キャンパス地区元寇防塁の構造的特徴とその背景」(報告:福永将大氏)、「異国警固と石築地」(報告:佐伯弘次氏)、「界壕遺跡からみたモンゴルと金の攻防」(報告:白石典之氏)、「元寇防塁前史としての高麗の対モンゴル戦争と対日交渉」(報告:森平雅彦氏)、「モンゴルの対外遠征における水と壁-対日本遠征と対ホラズム・南宋・ベトナム遠征の比較-」(報告:向正樹氏)の5本の研究報告、総合討論・質疑応答・総括を視聴した。
  • 2022年12月 - 2022年12月
    北部九州地域を中心に西日本各地に造営された古代山城の比較研究の一環として、福岡県朝倉市のサンライズ杷木で開催された「史跡杷木神籠石国指定50周年記念シンポジウム 杷木神籠石と古代山城-九州北部の古代山城と神籠石の謎に迫る-」に参加した。「杷木神籠石 国指定から50年 史跡の現状と今後の課題」(講師:乙藤慎氏)、「高良山神籠石の名称と構造」(講師:小澤太郎氏)、「豊前国の古代山城」(講師:小川秀樹氏)、「朝倉宮と神籠石」(講師:小田和利氏)を聴講した後、酒井芳司氏をコーディネーターとし4人の講師をパネリストとするトークセッションに参加した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    北部九州地域を中心に西日本各地に造営された古代山城の比較研究の一環として、福岡県朝倉市の甘木歴史資料館で開催されている令和4年度秋季企画展「史跡杷木神籠石国指定五〇周年記念 杷木神籠石と古代山城」を観覧した後、ピーポート甘木で開催された企画展関連講座第2回「豊前国の古代山城」(講師:小川秀樹氏)を受講した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    戦国期から織豊期にかけての城郭構造の変遷に関する最新情報を得るため、岐阜市文化財保護課の主催で行われた第15回信長学フォーラム(YouTube配信)を視聴した。「斎藤氏四代の居城と領国支配」(講師:木下聡氏)、「大桑城と岐阜城の最新発掘調査」(講師:加藤理文氏)の2本の講演を視聴した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    離島や西北九州地域の豪族・海人の活動や信仰のあり方、大和政権や朝鮮半島との関係を学ぶため、福岡県太宰府市の九州国立博物館で開催中の企画展「世界遺産登録5周年記念 沖ノ島祭祀を担った奉祭者たち」、同県大野城市の大野城心のふるさと館で開催中の企画展「大野城市市政50周年記念特別展 よみがえる黄金の宝-国宝宮地嶽古墳出土宝物の世界-」を観覧した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    大宰府防衛のために造営された水城・小水城の土塁構造に関する最新情報を学び、鞠智城など古代山城の築造技術の特徴を考えるため、歴史公園鞠智城・温故創生館(熊本県山鹿市)で開催された令和4年度装飾古墳館・鞠智城・菊池川流域古代文化研究会講座第8回「鞠智城の築造技術を考える 第4回 大宰府を護る-水城群の土塁構造と古代山城-」(講師:中村昇平氏)を受講した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    古代肥後北部地域に特徴的な横穴墓・装飾古墳について学ぶため、熊本県山鹿市のチブサン古墳の石室内部見学を行った後、山鹿市立博物館で開催されたチブサン古墳・鍋田横穴群 国指定100周年記念企画展「まもり つたえる 装飾古墳」を観覧した。その後、山鹿市内の付城横穴墓群、城横穴墓群の踏査を実施した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    各界でのデジタル化・情報化のもと建築の世界で急速に普及しつつあるBIM(Building Information Modeling)を、歴史的建造物や文化財建築に適用しようとするHistoric BIMの考え方および最新の取組事例やその問題点・課題等を学ぶため、考古形態測定学研究会主催でオンライン開催された、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonline#29「デジタル情報化時代の建築文化財の記録:HBIM・史跡復元BIMを学ぶ」をオンライン視聴した。野口淳氏の司会進行のもと、井川博文氏によるICCROMを中心とするHBIMの国際的な動向紹介があった後、「古材の情報管理におけるHBIMの可能性」(講師:上田忠司氏)と「史跡復原BIM」(講師・桑山優樹氏)の2本の取組事例を学び、その後のトークセッションを視聴した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    鞠智城を中心とする古代山城の造営・運営と律令国家、東アジア情勢との関係について学ぶため、オンライン配信されている佐藤信連続講演会第3回「古代山城鞠智城と列島・東アジア」(講師:佐藤信氏)を視聴した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    関ケ原の戦い前後の城郭構造の変化の具体相についての最新情報を得るため、YouTube配信されたまなびぃすとセミナー・三重県埋蔵文化財センター共催「関ヶ原の戦と三重の城郭」(講師:竹田賢治氏)を受講した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    クラウドファンディングにより佐世保市吉井町に所在する中世山城・直谷城の歴史文化観光資源としての価値高度化を図る事業の一環として、直谷城跡の第1回現地調査を実施した。実行委員(佐世保高専電気電子工学科1年生5名)らを中心に、吉井エコツーリズムの会・川崎雄輔氏や和田隆氏らの協力を得て、武者溜まり、武者走り、天守台、二の丸、西物見台、姫落とし岩、東物見台、井戸跡、追手道、竪堀等の座標を測定して記録し、今後進めていくアーカイブ化事業の基礎資料を獲得した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    大和政権・律令国家による陸奥・出羽支配・古代城柵造営と蝦夷支配に関係する、古代東北地方北部の社会情勢等について多角的視野を獲得するため、北東北歴史懇話会主催のシンポジウム「縄文人から「エミシ」,アイヌへ」(オンライン配信)を視聴した。「アイヌ語系地名と蝦夷の関係」(講師:八木光則氏)、「「エミシ」の実体はどこまで明らかになったか-自然人類学の近年の成果より-」(講師:澤田純明氏)の2本の基調講演、その後の対談(モデレーター:藤盛紀明氏)を視聴した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    科研費等を用いて進めている、戦争遺跡・近代化遺産等の歴史文化観光資源としての活用法を学ぶため、また歴史文化観光資源の価値高度化を図る事業の一環として、長崎県佐世保市に所在する針尾送信所および同県川棚町に所在する片島魚雷発射試験場跡・探信儀領収試験場跡・観測所跡・空気圧縮ポンプ室のドローン空中撮影を実施した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    長崎県内の離島・対馬に所在する歴史文化観光資源の価値高度化方策を研究する一環として、対馬市内の歴史文化観光資源のドローン空中撮影およびドローン空中撮影予備調査を実施した。矢立山古墳群、尾崎・都々智神社、豊砲台跡、網代の漣痕と洗濯岩、木坂の藻小屋、清水山城跡、姫神山砲台跡である。ドローン空中撮影予備調査を実施したのは、対馬藩お船江跡、椎根の石屋根倉庫である。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    古代北部九州地域の重要な歴史文化観光資源である装飾古墳・横穴墓の世界史的視野に立った魅力と価値、文化財保存・保護・公開についての問題点と今後の新たな展開について学ぶため、熊本県山鹿市の山鹿市民交流センター文化ホールで開催された「チブサン古墳・鍋田横穴群 国指定100周年記念シンポジウム「まもりつたえる装飾古墳」」に参加した。山鹿市において文化財保護に多大な貢献のあった団体への感謝状贈呈式に立ち会い、基調講演「装飾古墳と洞窟壁画-未来に伝える原始美術-」(講師:河野一隆氏)、事例発表-消息古墳の保存事業・活用事業-「井寺古墳-平成28年熊本地震の被害とその後わかったこと-」(講師:橋口剛士氏)、「装飾古墳の保存と公開-装飾古墳モニタリングの実践-」(講師:坂口圭太郎氏)、「山鹿市チブサン古墳・鍋田横穴」(講師:佐治健一氏)、パネルディスカッションに参加した。
  • 2022年11月 - 2022年11月
    古代山城・鞠智城跡の立地・機能の特質および発掘調査初期からの歴史を学ぶため、熊本県山鹿市の歴史公園鞠智城・研修施設で行われた、鞠智城説明ボランティア会主催 ボランティア研修講演会「鞠智城今昔物語」(講師:初代館長 大田幸博氏)に参加した。続いて、温故創生館で限定公開されていた鞠智城跡貯水池跡池尻部出土「銅造菩薩立像」を見学した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    長崎県内の離島・平戸市度島に所在する歴史文化観光資源の価値高度化方策を検討するため、平戸市度島内のキリシタン関係史跡の踏査を実施した。千人塚、井元権右衛門の墓、つくし様(アルメイダ治療所跡)、六斉念仏祈願碑、立願寺のサバ大師、コンパチ川、上のテッペス教会跡(秋葉神社)、下のテッペス教会跡(ルイス=フロイス住居跡)などの踏査を行った。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    古代山城・鞠智城造営にあたって用いられた様々な渡来系技術や、その視点からみた鞠智城の役割についての最新情報を学ぶため、熊本県熊本市のくまもと県民交流館パレア10階パレアホールで行われた第16回鞠智城シンポジウム「渡来系技術から見た古代山城・鞠智城」に参加した。「鞠智城の渡来系技術」(講師:長谷部善一氏)、「渡来系の土木技術とため池・山城」(講師:小山田宏一氏)、「古代建築と渡来系技術」(講師:海野聡氏)、「渡来系技術の導入と古代山城」(講師:吉村武彦氏)を聴き、その後のパネルディスカッション(コーディネーター:佐藤信氏、コメンテーター:亀田修一氏)に参加した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    各地の城郭比較研究の一環として中世城郭の特徴を学ぶため、加えて直谷城の歴史文化観光資源としての価値高度化を計画する一環として、長崎県佐世保市に所在する直谷城跡の踏査を実施した。搦手口、搦手道、武者溜まり、武者走り、二の木戸、一の木戸、主郭、天守台、二の丸、西物見台、姫落とし、東物見台、井戸跡、一の土塁、二の土塁、三の土塁、追手道、竪堀等の踏査をおこなった。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    古代肥後北部地域に特徴的な横穴墓・装飾古墳について学ぶため、熊本県山鹿市内にある鍋田横穴、岩原横穴墓群、長岩横穴墓群、弁慶ヶ穴古墳の踏査を実施した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    古代中国・朝鮮半島諸国の寺院・古墳築造技術の伝播という側面から、鞠智城など古代山城の築造技術の特徴を考えるため、歴史公園鞠智城・温故創生館(熊本県山鹿市)で開催された令和4年度装飾古墳館・鞠智城・菊池川流域古代文化研究会講座第7回「鞠智城の築造技術を考える 第3回 古代山城・神籠石の築造技術」(講師:宮崎敬士一氏)を受講した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    筑後を中心とし北部九州の広域を支配した古代豪族筑紫君の活動や、勢力範囲の地域様相を学ぶため、福岡県八女市の岩戸山歴史文化交流館いわいの郷の常設展および令和4年度企画展「岩戸山古墳の東・北-乗場古墳・上妻縣-」を観覧した。さらに古代豪族筑紫君の活動を示す八女市内の関係遺跡、岩戸山古墳(6世紀前半)、岩戸山4号墳(7世紀初め頃)、丸山古墳(5世紀末~6世紀初頭)、童男山古墳(6世紀後半~末頃)の踏査を実施した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    瀬戸内海を通じて畿内政権とのかかわりが強い九州東北部地域の歴史の特質を学び、それによって西北九州地域の古代史の特質についての理解を深めるため、福岡県小郡市の九州歴史資料館で開催中の令和4年度特別展「京都平野と豊国の古代」を観覧した。
  • 2022年10月 - 2022年10月
    考古学・文献史学両分野からみた、東アジアとの関わりの中での北部九州の歴史の特質についての最新研究を学ぶため、日本考古学協会2022年度福岡大会にオンライン参加した。公開講演会「弥生時代の始まりと実年代」(宮本一夫氏)、「展望:6・7世紀史の考古学的研究」(岩永省三氏)、研究発表分科会3「律令社会の変容と東アジアの交流」(「趣旨説明」[桃﨑祐輔氏]、「国際貿易都市の成立-鴻臚館から博多へ-」[菅波正人氏]、「大宰府管内における官衙の構造変容」[杉原敏之氏]、「考古資料からみた9・10世紀地域社会の変容」[桃﨑祐輔氏]、「9~10世紀日本の東アジアとの交流」[田中史生氏]、シンポジウム[司会:大庭康時・桃﨑祐輔両氏])を視聴した。
  • 2022年7月 - 2022年10月
    令和4年度に始まった図書館改修工事により失われた、1971年3月5日竣工の佐世保高専図書館の外観を、ドローン空中撮影によって取得した写真測量画像をもとに3Dモデルで保存する実験を行っている。(大浦龍二氏との共同実験)
  • 2022年9月 - 2022年9月
    西九州地域の古代遺跡・歴史文化観光資源の特徴を学ぶため、佐賀県唐津市に所在する谷口古墳および横田下古墳の踏査を実施した。
  • 2022年9月 - 2022年9月
    科研費等を用いて進めている、戦争遺跡・近代化遺産等の活用のあり方を学ぶため、佐賀県大町町に所在する杵島炭鉱変電所跡(大町煉瓦館)を見学した。
  • 2022年9月 - 2022年9月
    令和4年度世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群公開講座の事前調査として、福岡県宗像市の宗像大島内にある古代祭祀関連遺跡と、島内の歴史文化観光資源に関する事前調査をおこなった。宗像大社中津宮、大島交流館、宗像大社沖津宮遥拝所、下関要塞・大島砲台跡、神崎大島灯台、三浦洞窟、周辺の祭祀遺跡候補地、御嶽山展望台、御嶽神社、御嶽山祭祀遺跡等の踏査・調査を行った。岡寺未幾氏(福岡県人づくり・県民生活部文化振興課 九州国立博物館・世界遺産室 宗像・沖ノ島担当)と岡崇氏(宗像市教育こども部世界遺産課)にご案内いただき、詳細な解説をいただいた。
  • 2022年9月 - 2022年9月
    長崎県・佐賀県をはじめとする九州諸地域の在地豪族と民衆の関係について、6世紀を中心とする時期の動向を学ぶため、オンライン開催された第23回九州前方後円墳研究会「集落と古墳の動態Ⅲ-古墳時代中期末~古墳時代後期」に参加した。「集落・墳墓の動態からみた古墳時代後期の博多湾沿岸地域」(報告者:上田龍児氏)、「遠賀川流域の古墳と集落-造墓秩序と生活圏-」(報告者:小嶋篤氏)、「豊前北部における古墳時代後期の集落と古墳」(報告者:宇野愼敏氏)、「佐賀平野における古墳時代後期の集落と古墳の動向」(報告者:土井翔平氏・塩見恭平氏)、「長崎県域の集落と古墳の動態-古墳時代後期-」(報告者:野澤哲朗氏)、「熊本県地域における古墳時代後期の集落概観」(報告者:林田和人氏)、「豊後における中期末から後期の集落と墳墓-大分平野の様相を中心に-」(報告者:長直信氏)、「日向における古墳時代後期の集落と古墳」(報告者:今塩屋毅行氏)の8本の研究報告を聴き、その後吉田東明・重藤輝行両氏を司会とする討論を視聴した。
  • 2022年8月 - 2022年8月
    各地の城郭比較研究の一環として中世城郭の特徴を学ぶため、長崎県南島原市に所在する原城跡の踏査を実施した。大手口跡、板倉重昌碑、三ノ丸跡、二の丸出丸跡、二ノ丸跡、本丸跡、鳩山出丸・天草丸周辺地等の踏査をおこなった。その後、世界文化遺産の構成資産に指定されている原城跡からの出土遺物を見学し、また文化財整備・活用、観光・地域振興のあり方を学ぶため、有馬キリシタン遺産記念館の展示を観覧した。