MISC

2007年9月25日

イヌの腫瘍細胞間における樹状細胞を介した免疫反応の比較(臨床病理学)

The journal of veterinary medical science
  • 田村 恭一
  • ,
  • 新井 宏禎
  • ,
  • 上野 恵美
  • ,
  • 斉藤 千絵
  • ,
  • 八木原 紘子
  • ,
  • 礒谷 真弓
  • ,
  • 小野 憲一郎
  • ,
  • 鷲巣 月美
  • ,
  • 盆子原 誠

69
9
開始ページ
925
終了ページ
930
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1292/jvms.69.925
出版者・発行元
社団法人日本獣医学会

イヌの異なる3種類の株化腫瘍細胞を用いて樹状細胞(DC)を介した免疫誘導の差を検討した.扁平上皮癌株化細胞SCC2/88,組織球性肉腫株化細胞CHS-5およびB細胞性白血病株化細胞GL-1より可溶化物を作成し,keyhole limpet hemocyanin (KLH)存在下でそれぞれDCにパルスした.これらのDC (SCC-KLH-DC,CHS-KLH-DCおよびGL-KLH-DC)を用いてイヌのワクチネーションを行った.それぞれの腫瘍株細胞に対する免疫反応は遅延型過敏(DTH)皮膚試験で評価した.SCC-KLH-DCでワクチネーションしたイヌではSCC2/88に対するDTH反応が認められたが,CHS-KLH-DCおよびGL-KLH-DCでワクチネーションしたイヌではCHS-5およびGL-1に対する反応は認められなかった.SCC-KLH-DCでワクチネーションしたイヌではSCC2/88接種部位にCD8およびCD4 T細胞の浸潤が認められたが,CHS-KLH-DCおよびGL-KLH-DCでワクチネーションしたイヌではDTH試験部位にT細胞の浸潤は認められなかった.これらの結果から,DCワクチンによる免疫の誘導効率は腫瘍の種類により異なる事が示唆され,扁平上皮癌に対しては効率的に誘導されると考えられた,今後,イヌの扁平上皮癌に対するDCワクチンの臨床試験が必要であると考えられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1292/jvms.69.925
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006388649
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000006180602