共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2021年3月

タイ高齢者保健政策におけるCommunity Nurseの役割と活動効果

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究
  • 須藤 恭子

課題番号
19K19784
配分額
(総額)
3,250,000円
(直接経費)
2,500,000円
(間接経費)
750,000円

本研究の目的は、タイ高齢者保健政策におけるCommunity Nurse(CN)の役割を明確にし、CNの活動と地域高齢者の健康との関連を明らかにすることである。2019年度は、CNの役割がタイ高齢者保健政策の実践促進にどう関連するかについて、先行研究で得られた因子からその関連や構造を検討した。タイ高齢者保健政策実践を促進する27因子は、Policy Implementation Assessment Toolのテーマに基づいて分類された。
CNはタイ高齢者保健政策の実践を担う保健省管轄の県病院、郡病院、郡の下位行政区分であるタムボンのHealth Promoting Hospital(HPH)において医療提供とヘルスプロモーションの二つの役割を担っている。在宅医療を実践する県病院では医師を含めた在宅医療チームが、診察や投薬だけでなく酸素療法や褥瘡ケア等より高度な医療をコミュニティで実践しており、CNは患者への医療提供と患者だけでなく家族等ケアギバーに指導や教育を行っていた。郡病院では高齢者外来や生活習慣病外来など専門外来で高齢者に医療を提供し、CNはコミュニティでの日常生活における治療継続の支援や経過観察を行った。タムボンでのCNの役割はよりヘルスプロモーションに重点がおかれ、コミュニティ高齢者の健康管理を行いながら健康維持のための他省庁が実践するプログラムへの参加促進を実践していた。特にHPHには、医療専門職ではないが同じコミュニティ内に暮らし高齢者の生活を支えるヘルスボランティアが配置されており、CNはヘルスボランティアに対するトレーニング提供等の役割も担っていた。
CNの役割は病院機能により異なるが、高齢者への医療提供とヘルスプロモーション促進を実践しており、患者および家族等ケアギバーの教育やヘルスボランティアの育成により高齢者のコミュニティでの暮らしを支えていた。

ID情報
  • 課題番号 : 19K19784