MISC

1992年1月

セメント固化体に含有される炭素-14の浸出

Cement Concrete Research
  • 馬場 恒孝
  • ,
  • 松本 潤子
  • ,
  • 村岡 進

22
開始ページ
381
終了ページ
386
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/0008-8846(92)90079-B

低レベル廃棄物セメント固化体中に含まれる長半減期核種の1つである$^{14}$Cの浸出挙動を解明するために、CO$_{2}$が存在しない雰囲気での20$^{\circ}$C、64日間までの静的浸出実験(MCC-1法)を実施した。試料として、$^{14}$Cを2.8$\times$10$^{4}$(Bq/g-固化体)で含有させた円柱状セメント固化体を用いた。実験の結果、浸出開始4日目までは固化体表層部に存在する$^{14}$Cが水の侵入にともない急速に水中に出、浸出液中$^{14}$C濃度は高くなり、その後20日まではセメントから溶出したCaとの反応で(ヤルサイトの形成)、急激に液中濃度が低下することがわかった。また、20日目以降はpHの増加とともに$^{14}$C濃度は徐々に増加する。これらの浸出挙動は地球化学計算コード、PHREEQEによる計算によっても説明できることがわかった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/0008-8846(92)90079-B
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2057323
ID情報
  • DOI : 10.1016/0008-8846(92)90079-B
  • ISSN : 0008-8846

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