1995年3月
ニュウラルネットワークの微係数出力手法の開発
PNC-TN9410 95-035
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- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
本報告書は、多層構造を有するニューラルネットワークに、出カ変数の入力変数に対する微係数を同時に出力する機能を付加する手法を開発、堤案するものである。多層構造を有するニューラルネットワークは、非線形の多変数関数を比較的容易に学習させられること、構築が容易なこと等の理由から、近年ますます広範囲の目的に使用されている汎用の関数学習/発生器である。しかしながら、学習の終了したニューラルネットワークが発生する関数の、特定の入力変数に関する感度解析等は、近接した2点での出力値を用いた計算によって行われるのが通常であり、非線形性の強い場合でも精度を確保できる微係数導出法が求められてきた。筆者らは、ニューラルネットワークの各ノードの特性関数として用いられるシグモイド関数が、微分値が自らの多項式で表現されることに着目し、通常のニューラルネットワークの処理に、四則演算のみを組み合わせた処理を付加することで、出カ変数の入力変数に対する微係数を同時に算出する機能を実現する手法を開発した。