講演・口頭発表等

照射後試験施設等の安全評価と運転管理,1; 安全評価手法

日本原子力学会2009年春の年会
  • 水越 保貴
  • ,
  • 藤島 雅継
  • ,
  • 坂本 直樹
  • ,
  • 雨谷 富男
  • ,
  • 大森 雄

開催年月日
2009年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東京
国・地域
日本

燃料材料試験部が所管する核燃料物質使用施設(照射後試験施設等)は、ホットインからいずれも30年以上経っており、計画的に高経年化対策を施していく必要がある。そこで発電用原子炉等の高経年化対策に適用されている定期安全評価(Periodic Safety Review: PSR)を参考として、平成15年度より独自の手法により施設の安全評価に取組んできた。本報告では、燃材部で構築した手法について報告する。燃材部で構築した手法は、まず、施設を構成する設備ごとに経年化により懸念される補修課題を摘出し、その補修課題ごとに不具合の予兆を捉えるための性能劣化監視指標(PI)を設定する。次に、摘出した補修課題の危険度やPIの信頼性等の要因を数値化し、設備ごとの継続的な安全性を大きく4つにランク付けする。施設の高経年化対策の計画策定にあたっては、この安全性ランクに加え、当該設備が故障した際の影響度についても考慮し、総合リスクポイントを算出する。総合リスクポイントは、高点数ほど保全優先度が高いことを示し、信頼性の高い高経年化計画の策定を可能とした。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5017275