Jun, 2016
高強度のウォームアップ運動が活動筋の酸素動態に及ぼす影響
デサントスポーツ科学
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- Volume
- 37
- Number
- First page
- 154
- Last page
- 160
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- (公財)石本記念デサントスポーツ科学振興財団
高強度のウォームアップ(W-up)運動を用いると,W-up運動後の主運動における活動筋の酸素消費量(VO2)の増加が速くなり,酸素不足が減少する.本研究では,表層筋に加えて深層筋も含めた活動筋の酸素動態を計測し,高強度のW-up運動が活動筋の酸素動態に及ぼす影響を明らかにした.時間分解・近赤外分光装置を用いて,活動筋における脱酸素化ヘモグロビン+ミオグロビン(HHb)を計測した.大腿直筋深層部のHHbは第1運動と第2運動の開始後の約5分目において定常状態を示し,VO2とQの増加速度のマッチングが生じたことが示唆された.さらに,第1運動と第2運動において大腿直筋深層部におけるHHbの時定数と平均応答時間は表層部に比べて有意に遅かった.HHbはVO2/Qを反映するので,表層筋に比べて遅筋線維が多く含まれ,運動中の筋温がより高い深層筋では,酸素供給が十分になって活動筋全体のVO2とQのバランスが改善され,酸素不足が減少したと推測される.(著者抄録)
- ID information
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- ISSN : 0285-5739
- Ichushi Web ID : 2016337776