2005年 - 2009年
複製・分配・クロマチン構造と組換え開始の相互作用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究 特定領域研究
組換えは遺伝情報の多様性獲得や子孫への継承に重要な役割を果たす。減数分裂においては、組換え酵素の活性化およびクロマチン構造の変化とともに組換えが顕著に上昇するが、その分子メカニズムに関しては不明な点が多い。本研究では、減数分裂期組換えの開始酵素であるDNA切断酵素Spo11およびその関連因子の役割を、DNA複製サイクルの調節因子との関係や、分子集合過程などの観点から明らかにした。また、組換えが開始される部位の決定に関しては、クロマチン再編成因子・ヒストン修飾・姉妹染色体結合・セントロメアなどとの関係を示した。加えて、ストレス応答遺伝子上流に頻繁に見出される組換えホットスポット配列を介して転写制御を受ける、新たな長鎖ノンコーディングRNAを発見し、そのストレス応答遺伝子発現におけるクロマチン再編成への役割を明らかにした。
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- 課題番号 : 17080011
- 体系的課題番号 : JP17080011