2014年4月 - 2016年3月
埋蔵文化財の顔料劣化に対する微生物作用の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究では埋蔵文化財の赤色顔料の微生物劣化の可能性を調査するためにパイプ状ベンガラの製造復元とそのベンガラを用いた培養試験をおこなった。
パイプ状ベンガラの製造を行い、その粒子は焼成温度の上昇によって色彩および粒子径が変化していた。高温焼成による色彩や寸法変化が示唆されて加熱温度、粒子成長および色彩変化に対する有意な関係性を見出した。上述のパイプ状ベンガラを用いた微生物培養では、鉄還元細菌が存在する実験のみで板状結晶(Vivianite)が生成されてパイプ状ベンガラの一部になっていた。板状結晶の生成によりパイプ状ベンガラのの粒子形状が把握できなくなり、形状変化による劣化の可能性がみられた。
パイプ状ベンガラの製造を行い、その粒子は焼成温度の上昇によって色彩および粒子径が変化していた。高温焼成による色彩や寸法変化が示唆されて加熱温度、粒子成長および色彩変化に対する有意な関係性を見出した。上述のパイプ状ベンガラを用いた微生物培養では、鉄還元細菌が存在する実験のみで板状結晶(Vivianite)が生成されてパイプ状ベンガラの一部になっていた。板状結晶の生成によりパイプ状ベンガラのの粒子形状が把握できなくなり、形状変化による劣化の可能性がみられた。
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- ID情報
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- 課題番号 : 26560146
- 体系的課題番号 : JP26560146