2017年10月
〈である体〉と〈です・ます体〉の人称的構造 : 日本語からの哲学・序論(4)
大阪産業大学論集. 人文・社会科学編 = Journal of Osaka Sangyo University
- 巻
- 31
- 号
- 31
- 開始ページ
- 47
- 終了ページ
- 67
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 大阪産業大学学会
先立つ三つの稿(平尾[2016b],平尾[2016c],平尾[2016d] 1))に続き,〈です・ます体〉と〈である/だ体〉について考える。 問題の発端やこの試み全体の意図については第一論文に記したが,本稿の文脈を簡単に確認しておこう。我々は問題を三つのステップに分割した。第一部では「『です・ます』で論文を書いてはならない」もしくは「論文は『である』で書かねばならない」という,一般的に――しかし批判的な検討を経ずに――認められているらしい規範の正当性,合理性を巡る問題(第一論文),第二部では,「です・ます」や「である」といった文末辞の語法に関わる国語学的(第二論文)及び日本語学的(第三論文)な問題を取り上げた。そして本稿以降で展開される第三部では,両体の用法の原理的な解明から学問のあり方についてまでの,哲学的な問題を考える。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1882-5966
- CiNii Articles ID : 120006370479
- CiNii Books ID : AA12289436