2014年4月 - 2017年3月
網内系に捕捉されることなくがん組織に集積するステルス性酸化鉄ナノ粒子の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本研究では、深部がんや難治がんへの応用を目指して、画像診断や温熱療法に有用と考えられる酸化鉄ナノ粒子の開発を行った。静脈内に投与したナノ粒子は肝臓や膵臓などの細網内皮系に捕捉され、目的とするがん組織に到達しにくいという問題があったが、我々は麹菌アスペルギルス・オリゼーが産生する両親媒性タンパク質RolAで酸化鉄ナノ粒子を被覆することによりステルス化させることに成功した。さらに、アクティブターゲティングにより粒子のがん組織への集積性を高めるため、ヒト乳がん細胞に多く発現するHER2を抗原とする抗体ペルツズマブの1本鎖可変領域 (scFv)を作製した。
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- 課題番号 : 26430154
- 体系的課題番号 : JP26430154