論文

2022年3月1日

地域在住高齢者の軽度認知障害と関連する可変因子―傾向スコア・マッチング法を用いた横断研究―

日本老年療法学会誌
  • 牧迫 飛雄馬
  • ,
  • 赤井田 将真
  • ,
  • 立石 麻奈
  • ,
  • 松野 孝也
  • ,
  • 鈴木 真吾
  • ,
  • 平塚 達也
  • ,
  • 竹中 俊宏
  • ,
  • 窪薗 琢郎
  • ,
  • 大石 充

1
開始ページ
1
終了ページ
7
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.57270/jgts.2022_006
出版者・発行元
一般社団法人 日本老年療法学会

【目的】地域在住高齢者における軽度認知障害(mild cognitive impairment: MCI)に関連する可変因子を探索し,それらの組み合わせによるMCIとの関連性を検討することを目的とした。【方法】地域コホート研究(垂水研究2018および2019)に参加した高齢者のうち,MCI群289名と非MCI群289名(プロペンシティ傾向スコアによる1:1のマッチング)の計578名(平均年齢76.15歳,女性63.7%)のデータを横断的に分析した。決定木分析によりMCIの有無に関連する項目を抽出してグループ化した。【結果】決定木分析の結果,握力低下(男性 28 kg未満,女性 18 kg未満),睡眠の質の低下,社会参加の有無の組み合わせによりグループが形成され,MCIの割合は握力低下なし+睡眠の質の低下なしの群で最も低く(37.7%),握力低下あり+地域行事の参加なしの群で最も高かった(82.0%)。【結論】筋力が維持され,睡眠の質が良好な高齢者では認知機能低下が抑制されている可能性が高く,一方で筋力が低下し,社会参加(地域行事などへの参加)が乏しい高齢者では認知機能の低下が疑われ,MCIを有する割合が高くなることが示唆された。筋力,睡眠,社会参加を良好な状態に維持すること,またはいずれかに低下が認められてもそれ以外の因子を良好な状態を保つことが認知機能低下の抑制に寄与するかもしれない。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.57270/jgts.2022_006
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390573242761966592?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.57270/jgts.2022_006
  • eISSN : 2436-908X
  • CiNii Research ID : 1390573242761966592

エクスポート
BibTeX RIS