2014年2月16日
評価のための問題設定:演奏支援システムの事例から
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
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楽器演奏は,その表現のための楽譜の理解や解釈,楽器操作の訓練だけでなく,演奏者間の影響など,多様な要素の関連によって成立している.演奏の支援を目的とするシステムの提案に際しては,その行為における人間の諸感覚をどのように扱うべきかに関する課題に取り組むこととなる場合が多く,提案したシステムの評価はしばしば困難な問題となる.本稿では,人間の楽器演奏の支援を目的としたシステムとして先行する研究事例を複数とりあげる.それらの研究計画がどのような考え方に基づき進められてきたのかを紹介しながら,そのような目的を持つシステムにとって望ましい評価手法の設計において必要となる要素や課題について議論する.