共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

歴史を探究する能力の育成を目指す日本とドイツの教員研修プログラムの比較研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 村瀬 正幸
  • ,
  • 二井 正浩
  • ,
  • 宇都宮 明子

課題番号
16H03806
配分額
(総額)
8,840,000円
(直接経費)
6,800,000円
(間接経費)
2,040,000円

資質・能力育成ベースの教育課程の編成原理は、「学び続ける教員像」の理念を実現するための新たな教員研修プログラムの開発を求めている。この研究では、2016年にレアプラン(学習指導要領)を改訂し、資質・能力育成ベースの教育課程の改革をすでに進めている独バーデン・ヴュルテンベルク州の関係諸機関の実地調査を行い、歴史を探究する能力の育成に着目した、教員研修の在り方を検討することをねらいとしている。
研究2年目の本年度は、①研究初年度末に行った同州の教員養成研修と教員研修機関の実地調査で得たカリキュラムなどの諸資料を翻訳・分析すること、②2016年版レアプランの特色である「歴史と記憶」に関する学習を推進する社会教育機関等の実地調査を行うこと、③日本国内の教員研修機関における資質・能力育成ベースの研修カリキュラムの実態調査と研修企画者との懇談を実施し、研修カリキュラムの現状と策定のための課題を把握すること、④研究代表者が実施する各種教員研修事業において、資質・能力育成ベースの研修プログラムへの転換のための方略を提案することなどを目標に据えた。
①については、歴史を探究する能力の内容とその育成状況を測る指標の理解が研修の中心に置かれており、それらを学習到達度別に運用することが重要であることが演習を通して学べるカリキュラムとなっていること、②については、独では、「記憶の文化」という着想の基、社会教育施設と連携した取組が学校教育で重視されていること、③については、「総合的な学習の時間」と関連付けたカリキュラムで実施される傾向にあるが、歴史科目のねらいとの関連性の整理が必要であること、④について、歴史を探究する能力は、歴史リテラシーの習得と一体となって育成する必要があることなどが把握できた。これらの内容は、研究代表者が行った各種教員研修事業などにおいて紹介することができた。

ID情報
  • 課題番号 : 16H03806