2015年11月
中性子放射化法による$^{99}$Mo/$^{99m}$Tc製造に関する試験体系の確立
JAEA-Technology 2015-030
- 開始ページ
- 42
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaea-technology-2015-030
照射試験炉センターでは、材料試験炉(JMTR)を用いた中性子放射化法((n,$\gamma$)法)によるモリブデン-99($^{99}$Mo)製造に関する技術開発を行っている。(n,$\gamma$)法による$^{99}$Moは、核分裂法((n,f)法)と比べると比放射能が低く、得られるテクネチウム-99m($^{99m}$Tc)溶液の放射能濃度も低くなる。この課題を解決するため、(n,$\gamma$)法で製造した$^{99}$Moから$^{99m}$Tcを回収する手法として、メチルエチルケトン(MEK)を用いた溶媒抽出法に着目し、開発した$^{99}$Mo/$^{99m}$Tc分離・抽出・濃縮試験装置による性能試験を行っている。本報告書は、$^{99}$Mo/$^{99m}$Tc製造の試験体系の確立に貢献するため、高い$^{99m}$Tc回収率を得ることができるよう装置の改良を行い、京都大学研究用原子炉(KUR)で照射した高密度三酸化モリブデン(MoO$_{3}$)ペレットを用いて、MoO$_{3}$ペレット溶解及び$^{99m}$Tcの抽出を行い、得られた$^{99m}$Tc溶液の品質試験を行った結果をまとめたものである。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11484/jaea-technology-2015-030