共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

劇場建設が都市景観の形成に与えた影響―近代大阪の劇場大工・中村儀右衛門に着目して

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
20K12854
体系的課題番号
JP20K12854
配分額
(総額)
2,730,000円
(直接経費)
2,100,000円
(間接経費)
630,000円

明治期以降における日本の劇場研究については、東京に関していえば、劇場設計者や構造が演劇史や建築史の分野でこれまで明らかにされている。一方、大阪については、劇場建設に直接関わった人物の資料が見当たらなかったこともあり、詳しく検討されてこなかった。しかし、「大阪の劇場大工 中村儀右衛門資料」(関西大学なにわ大阪研究センター蔵)から、明治期から大正期にかけての大阪各地の劇場を、中村儀右衛門が設計・建設・修繕したことが明らかになった。
本研究は、これまでの劇場研究を踏まえ、「中村儀右衛門資料」や当時の新聞記事等をてがかりとしながら、明治期以降における大阪の劇場工事の経過や興行関係者を解明することで、劇場建設が都市景観の形成に与えた影響を考察することを目的とする。
2021年度は、大阪の劇場建設と都市景観の形成に関わる調査を実施した。本研究では、劇場建設が大阪の都市景観の形成にどのような影響を与えたのかを検討するという点から、中村儀右衛門がてがけた道頓堀の劇場に焦点をしぼり、劇場建設・興行に関連する新聞記事・文献資料・絵画資料・演劇関係資料を中心に調査を行なった。
主に関西大学図書館・国立劇場伝統芸能情報館図書閲覧室での資料調査を実施するとともに、オンラインのデジタルコレクションやデータベース等を使用して資料の収集とデータの保存を行なった。これに加えて、大阪の芸能興行や近代建築に関する研究図書・論文等も収集した。
収集・保存した資料のうち、新聞記事・文献・演劇雑誌の記事等については、デジタル化(翻刻およびデータ入力)を進め、それらの内容の分析を行なった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K12854
ID情報
  • 課題番号 : 20K12854
  • 体系的課題番号 : JP20K12854

この研究課題の成果一覧

論文

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