2020年3月5日
フレーム間の類似性を利用したBSSに基づく動画像電子透かし法の提案
第6回マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント(EMM)研究会
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- 開催年月日
- 2020年3月5日 - 2020年3月6日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
- 主催者
- 電子情報通信学会
- 開催地
- 大濱信泉記念館(石垣島)
- 国・地域
- 日本
動画像は,複数の静止画像の連続で構成されており,連続するフレームの類似性が非常に高い.
本研究では,この類似性を利用したブラインド信号源分離(BSS)を用いた動画像電子透かし法を提案する.
電子透かし法の埋め込み処理と抽出処理は,信号の混合と分離と捉えることができる.
BSSは独立な信号が混合された観測信号を信号源に分離することが可能である.
観測信号の個数は,信号源の個数以上である必要があることに注意する.
ステゴ画像は原画像と透かしから生成されるため,少なくとも2つの観測画像が必要となる.
したがって,BSSに基づく画像電子透かし法では,キー画像としてステゴ画像以外の別の画像が必要である.
しかし,動画像の電子透かし法では,フレーム間の類似性により,分離には他のフレームを必要としないことが分かった.
提案手法では,署名またはロゴ画像を透かしとして動画像のフレームのDCT係数に埋め込み,BSSを使用して抽出する.
また,分離した出力信号から署名画像を識別することができる検出方法を提案する.
署名画像のビット誤り率(BER)とステゴフレームの画質を評価した.
その結果,BERは0.04で,2つのステゴフレームの画質は45.7 dBと51.0 dBであった.
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