共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

白金製剤による難聴発症の易感受性遺伝子解析に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)
  • 小森 学

課題番号
16K20291
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,990,000円
(直接経費)
2,300,000円
(間接経費)
690,000円

小児固形腫瘍に使用される白金製剤は難聴を生じ、小児の言語発達遅滞などの原因となっている。近年海外で白金製剤による難聴は 薬剤の累積投与量などの 影響ではなく易感受性遺伝子による可能性があることが報告されたが、日本人における遺伝子変異はまだ明ら かではない。本研究では白金製剤による難聴の易 感受性遺伝子変異を発見し、従来の化学療法ではなく難聴を生じさせない新たなオー ダーメイドの化学療法を提案することを目的とする。 本研究により、小 児固形腫瘍症例に対する化学療法において、白金製剤を用いた後の難聴の発症およびそれにともなうQOLの低下な どを念頭においた薬物の選択が可能になるこ と、さらに予想される臨床型に応じて早期に難聴および言語指導などの介入が可能となる 。
遺伝子変異が明らかになることで加療が難聴を生じる可能性が事前に知らされることは患者にとってより良い治療を選択するための 有益な情報となると共 に、薬剤性難聴のメカニズムを明らかにし、予防法と治療法の開発につながる。現在得られている報告は海外で 報告されているのみであるため、人種差なども 考慮するとより網羅的な遺伝子解析方法として全ゲノム解析を行い、薬剤起因性難聴に 関連すると考えられるすべての遺伝子を解析することで原因解明を促進 する。
現在までに白金製剤を使用した患者さんの血清検体、及びその家族よりの血清検体もしくは唾液検体からの遺伝子解析を順次施行し学会発表を行った。今後論文発表などを行う予定である。