2020年4月 - 2023年3月
「関係人口」の再定義を踏まえた過疎地域の計画論構築:地域づくりの実践を通して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、これまで政策的に重要視されながらも明確に定義付けられてこなかった「関係人口」概念の再定義及び計画論への展開を試みるものである。 具体的には、申請者が長きにわたり信頼関係を築いてきた過疎地域2地区を対象に、地域づくりへの参与視察を通したヒアリング調査、及びその分析による①客観的指標に基づく関係人口の構造把握、②移住を前提としない関係人口のモデル化と検証を行う。その上で、③関係人口の再定義及びそれを踏まえた過疎地域の計画論を構築することを目的としている。
2021年度は、COVID-19によるフィールドワークの中断が相次ぐ中で、現時点での進捗に関する学会発表、書籍発刊の他、関係人口に関連する研究領域(人的支援、外部人材等を含む)の概観と既往研究のレビューを体系的に進め、改めての論点整理を行った。その中で「地域づくり人口としての関係人口」「関係の可逆性と通時的位置づけ」「各人の有する関係のレンジ」「不均衡な社会空間への認識と是正」「時間獲得競争としての関係人口」等の論点が整理され、研究指針の枠組みがより明確なものとなった。一方で当初の研究計画と比しての進捗については、前年度と同じく十分な達成とはいえない状況にあり、研究期間の延長も視野に入れた補完計画の再検討が必要である。
今後もCOVID-19の状況を踏まえつつ、上記の論点に基づくフィールドワークの再開(或いは継続的なオンラインワーク)に基づく地域づくりの実践、及び参与観察、ヒアリング調査等を実施していく予定である。
2021年度は、COVID-19によるフィールドワークの中断が相次ぐ中で、現時点での進捗に関する学会発表、書籍発刊の他、関係人口に関連する研究領域(人的支援、外部人材等を含む)の概観と既往研究のレビューを体系的に進め、改めての論点整理を行った。その中で「地域づくり人口としての関係人口」「関係の可逆性と通時的位置づけ」「各人の有する関係のレンジ」「不均衡な社会空間への認識と是正」「時間獲得競争としての関係人口」等の論点が整理され、研究指針の枠組みがより明確なものとなった。一方で当初の研究計画と比しての進捗については、前年度と同じく十分な達成とはいえない状況にあり、研究期間の延長も視野に入れた補完計画の再検討が必要である。
今後もCOVID-19の状況を踏まえつつ、上記の論点に基づくフィールドワークの再開(或いは継続的なオンラインワーク)に基づく地域づくりの実践、及び参与観察、ヒアリング調査等を実施していく予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K14909
- 体系的課題番号 : JP20K14909