町田 尚久
基本情報
- 所属
- (一財)砂防フロンティア整備推進機構
- 名古屋大学 大学院生命農学研究科 客員研究員
- 学位
-
博士(理学)(立正大学)
- researchmap会員ID
- B000243424
- 外部リンク
「災害」は、洪水災害・土砂災害・地震災害などと、それらが同時的また連続的、継続的に発生するような複合的な災害まで様々です。共通することは人間環境のすぐそばで発生します。また、山間部で人里から離れていても、流域という目で見ると結果として何らかの影響が発生します。一方、災害は「似たような災害」は発生しますが、前回の災害とまったく同じ形の災害は発生せず、同じ場所で発生しても範囲や規模が異なります。
そこで、今まで発生した災害を教訓として、現代社会へ活かしていくことが大切と考えています。このため、災害時の集落の変遷や天候の状況、河川や山林の状況など様々な地域の環境を理解するために、調査・研究を行っています。
このため、地域の人が残してきた「様々な記録・伝承や環境」を材料として、地形・地理な視点から学際的に明らかにしてくことを基本としています。それらは、災害の解明だけでなく、防災・減災への基礎資料、まちづくり、インフラツーリズム、歴史的施設の意義など過去と今の地域に貢献していくものと考えています。さらに、地域計画との連結により、今まで以上に地域の発展に寄与できるものと考えています。
山、森林、地形・地質、気候、社会(人・制度・社会)など「虫の目」「鳥の目」「魚の目」のような様々な視点を持って、現象を理解し、環境を理解していくことが、SDGs、エネルギー政策や新しい地域の発展と防災に寄与していくと考えています。
例えば、過去の災害は、地区防災計画や盛土法、土砂法などとも関連します。多くは「望ましい」と努力義務的要素の部分となっています。しかし、避難につなげる行動や政策の高度化、まちづくりといった今後の地域の発展には欠かせないものと考えています。
多様な災害が発生し、いつ災害に合うかわからない時代だからこそ、先人の残した記録を最大限に生かしていくことが大切です。自然は、カオスな世界ではありますが、人の記録は事実か嘘か、あるいは思惑がある記載かということを意識しなければなりません。もしその事実があるならば正しい理解をし、また嘘であるならば検証の上で実態を再現していくことも大切です。一方、思惑については訴状による救済や土木工事へとつながるため、新たな発見や実態の見直しなども行いながら、現在の自然科学やそのシステムで自然環境をより理解していくことは生物にとって大切です。一人学際的アプローチは、総合的な研究として多面的な成果や取り組みを可能にして、問題解決の重要なアプローチとして既に必要な取り組みとなっています。
様々な実務と異なった立場の視点(研究者・行政・教育・情報発信・コンサルタントなど)から社会や環境を見て・調べること、今の社会・自然環境に必要なことが見えてきます。調べることで分かることはたくさんありますが、わかったことをどうするか、そこから何をやるべきかなどは、今後の複雑で不透明な社会ではより重要になります。山を守るのか、人を守るのか、河川からの水害を防ぐのか、自然環境を豊かにしていくのかなど様々な立場で物事を理解していくことが、総合的な理解を深めていくものと考えます。このため、様々な研究手法や結果をその都度、法律や制度、さらには社会状況を踏まえ、今の社会に活かすことが重要ではないと考えています。調査・研究をしていく中で、研究の社会実装ということの重要性を感じ、また社会で当たり前の安全管理や調査計画など研究分野での取組みが遅れいている部分についても必要な研究マネジメントとして研究分野への還元できるように取組んでいます。
*連絡先はログインにより取得してください。よろしくお願いいたします。
主要な研究分野
7経歴
5-
2019年11月 - 現在
-
2019年4月 - 現在
-
2012年11月 - 2019年10月
-
2013年4月 - 2019年3月
-
2011年4月 - 2011年11月
学歴
2-
2014年
-
2011年
論文
20-
地区防災計画学会誌 (19) 35-57 2020年12月 査読有り
-
新砂防 = Journal of the Japan Society of Erosion Control Engineering : 砂防学会誌 73(4) 64-71 2020年11月
-
地球環境研究 = Bulletin of geo-environmental science 17(17) 139-148 2015年 査読有り
-
地域研究 54(1) 16-28 2014年3月 査読有り
-
地學雜誌 123(3) 363-377 2014年 査読有り
-
砂防学会誌 66(4) 60-63 2013年
-
砂防学会誌 65(5) 69-78 2013年
-
砂防学会誌 65(6) 66-69 2013年
-
砂防学会誌 65(6) 64-65 2013年3月15日
-
地球環境研究 15 17-27 2013年 査読有り
-
地図中心 483 10-13 2013年
-
地図中心 483 3-5 2013年
-
月刊地理 55(5月) 106-121 2010年
-
立正大学 文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター (ORC)整備事業平成21年度事業報告書 276-277 2010年
-
立正大学 文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター(ORC)整備事業平成21年度事業報告書 145-147 2010年
-
立正大学 文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター(ORC)整備事業平成21年度事業報告書 46-48 2010年
-
立正大学 文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター(ORC)整備事業平成20年度事業報告書 185-188 2009年
-
立正大学 文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター(ORC)整備事業平成19年度事業報告書 130-133 2008年
-
地域研究 = REGIONAL STUDIES 48(1) 15-22 2007年11月1日 査読有り
-
立正大学文部科学省学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター(ORC)整備事業平成17年度事業報告書 139-143 2006年
MISC
25-
砂防学会研究発表会概要集(Web) 2023 2023年
-
砂防学会研究発表会概要集(Web) 2023 2023年
-
砂防学会研究発表会概要集(Web) 2022 2022年
-
砂防学会研究発表会概要集(Web) 2021 2021年
-
令和2年度 砂防学会研究発表会概要集 2020 2020年5月
-
令和2年度 砂防学会研究発表会概要集 2020 2020年5月
-
砂防学会研究発表会概要集(Web) 2019 2019年
-
日本地理学会発表要旨集 2016 100092-100092 2016年
-
日本地理学会発表要旨集 (87) 267 2015年3月10日
-
砂防学会研究発表会概要集 2015(B) 2015年
-
日本地理学会発表要旨集 2015 100211-100211 2015年
-
日本地理学会発表要旨集 2013 106-106 2013年
-
日本地理学会発表要旨集 2013 279-279 2013年
-
地図中心 (483) 10-13 2012年12月
-
地図中心 (483) 3-5 2012年12月
-
日本地理学会発表要旨集 2012 100156-100156 2012年
-
地形 32(3) 351-73 2011年7月25日
-
日本地理学会発表要旨集 2011 237-237 2011年
-
地形 32(3) 351-351 2011年
-
地理 55(5) 106-116,1〜4 2010年5月
書籍等出版物
4-
ブイツーソリューション 2021年3月 (ISBN: 9784864769266)
-
古今書院 2015年8月 (ISBN: 4772241892)
-
古今書院 2011年12月 (ISBN: 4772290044)
-
古今書院 2011年10月 (ISBN: 4772261109)
主要な講演・口頭発表等
34-
砂防学会平成 24 年度(社)砂防学会通常総会 並びに研究発表会 高知大会 2012年 砂防学会
共同研究・競争的資金等の研究課題
3-
公益社団法人砂防学会 2019年4月 - 2021年3月
-
砂防学会 砂防学会平成23-25年度公募研究会
-
一般財団法人砂防・地すべり技術センター 研究開発助成
その他
2-
●表彰 2020年度 地区防災学会 論文賞 ●タイトル 土砂災害に備える観点からの地区防災計画事例の比較研究 ●メンバー 田中隆文(名古屋大学)・石垣勝之(玉野総合コンサルタント(株))・磯打千雅子(香川大学)・井良沢道也(岩手大学)・小穴久仁(PO法人ドゥチュウブ,(株)エーアイシステムサービス)・大槻聡志(名古屋大学)・大沼乃里子(国土防災技術(株))・大村さつき(応用地質(株))・蟹井進(玉野総合コンサルタント(株))・酒井千富((株)測設)・霜田宜久(福島工業高等専門学校)・鈴木清敬((株)パスコ)・中村清美(国土防災技術(株))・町田尚久((一財)砂防フロンティア整備推進機構)・三﨑貴弘((株)建設環境研究所)