基本情報

所属
東京農工大学 農学部 応用生物科学科
(兼任)大学院農学府 生物制御科学専攻
学位
博士 (農学)(東京農工大学)
修士 (医科学)(筑波大学)
農学士(東京農工大学)

J-GLOBAL ID
200901013342520408
researchmap会員ID
1000243185

論文

  84

MISC

  101

書籍等出版物

  13

講演・口頭発表等

  283

共同研究・競争的資金等の研究課題

  32

その他

  5
  • 15
    2023年9月 - 2023年9月
    本セミナーは、日本における「みどりの食料システム戦略」と欧州連合における「Farm to Fork戦略」という共通の政策課題、すなわち、化学合成農薬に替わる病害虫防除技術の確立に向けた生物的防除研究の今後の方向性について議論することを目的として開催しました。また、本分野に精通する高い技術とモチベーションを持つ次世代の研究者の育成を目的としました。JSPS主催、東京農工大学農学部共催で開催しました。 9月4日から9日までドイツ連邦政府Julius Kuhn Institute生物的防除研究所長Johannes Jehle所長、Joerg Wennmann研究員、Jiangbin Fan研究員が来校されました。また、Japan IPM Systems Inc.和田哲夫社長、IPM名古屋大学浜島りな先生、東京大学國生龍平先生、京都大学疋田弘之先生をお招きしてウイルス学最前線の研究をご紹介いただきました。
  • 2023年3月 - 2023年3月
    本セミナーは、日本からの参加者が中国を訪問し、長沙市で2回のシンポジウムを開催して研究交流を行う予定であったが、新型コロナウイルス流行のため開催を3月に延期して調整していたが、最終的に、日本側の研究者はオンラインで参加することになりオンラインと中国湖南農業大学での対面のハイブリッドで開催した。本セミナーにおいては、第三国(エジプト)からHeba Zaghlaul博士が参加者し招待講演を行った。Zaghlaul博士は、RNA解析によるアスコウイルスの遺伝子発現について詳細に講演し、アスコウイルスの昆虫宿主制御システムについて最新の知見を報告した。合計14演題の講演が行われ討論が行われた。対面での参加人数は、158人、オンラインで38人の参加者があった。 本セミナーでは、ウイルスベクターに関する研究から昆虫ウイルスを害虫防除資材としても用いるウイルス殺虫剤まで、昆虫ウイルスと宿主応答に関する基礎的な知見からその利用方法についてまで、日本と中国の研究者が会して議論した。具体的には、生物的防除資材や養蚕業において問題となるバキュロウイルス、日中で共同研究が盛んであり他国ではあまり研究者のいないアスコウイルス、その他、農業害虫のウイルスや害虫防除法に関する研究、昆虫の自然免疫について意見交換を行った。
  • 2022年8月 - 2022年8月
    未就学児から小学生を対象にE-Park(東京都目黒区)で開催された夏休み自由研究を行った。東京農工大学横山岳先生の協力によりカイコ幼虫を配布し、昆虫のからだのしくみを概説した。カイコ幼虫外観のスケッチを指導し、その飼育方法についても説明した。さらに、カイコ幼虫を解剖し、体内の臓器の機能等について概説した。
  • 2019年10月 - 2019年10月
    科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプランにより招聘された中華人民共和国湖南農業大学黄国华先生、華中農業大学万虎先生、何顺先生、湖南農業大学の大学院生をお迎えし昆虫ウイルスの先端的研究について国際シンポジウムを開催しました。 中国と日本で分離されたアスコウイルスは、地理的に近いことも起因して両者のゲノム構成は非常に近縁ですが、生態学的な環境が異るためウイルスの媒介者や宿主との関係が大きく異なることが分かっています。しかし、このようなアスコウイルスの比較生態学に着目した研究は行われておらず、両国の農業生態系においてアスコウイルスが害虫の天敵として果たす役割を明らかにすることはウイルス生態学及び応用昆虫学の発展に大きく貢献することが期待されます。東京大学勝間進先生の研究グループにもご参加いただき日中の昆虫ウイルス等、最近の話題について議論しました。
  • 2017年10月 - 2017年10月
    タイワンカブトムシ (別名サイカブトムシ:Oryctes rhinoceros)は、動物のサイのような形の角を持つ熱帯性のカブトムシです。タイワンカブトムシに食害されたヤシは新芽が展開せず、被害が甚大になるとヤシを枯死させてしまいます。本種は、1908年にアジアから太平洋州に侵入し、その後急速に分布が拡大しましたが、天敵ウイルスであるOryctes rhinoceros nudivirus (OrNV)を用いた生物的防除が成功をおさめ30年以上の間太平洋州では被害がなくなりました。しかし、2007年以降になると今度は、OrNVに抵抗性のバイオタイプ(新しい特性をもった系統)が出現しました。この新しいバイオタイプは、被害の甚大なグアム(アメリカ合衆国)の頭文字をとってバイオタイプGと名付けられ、現在もその分布が拡大しています。バイオタイプGが侵入した太平洋州諸国は、ヤシ類の被害が深刻になり大きな問題になっています。 2017年度より科学研究費助成事業(科研費補助金)基盤研究B(海外調査)をうけて「バイオタイプGのウイルス抵抗性に関する要因の探索」を目的とし、国際共同研究を開始しました。この国際研究集会では、海外共同研究者を招聘し、タイワンカブトムシの被害が甚大なグアムとパラオから現状報告と、ニュージーランドとドイツからの共同研究者より本種の防除プロジェクトについての歴史的な経緯や最新の研究成果についてお話しいただきました。