2011年 - 2013年
大脳皮質の神経活動による視床の発達期神経回路形成の制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
感覚系視床の中継ニューロンは末梢からの求心性入力と大脳皮質からの強いFeedback入力を受けるが、発達期における皮質入力の機能は未解明である。視覚系視床では、発達期に一度完成した求心性線維由来シナプスが感覚経験依存的に維持されることが知られており、本研究では皮質神経活動の抑制が成熟型の求心性線維由来シナプスの維持に与える影響を解析した。その結果、(1)皮質由来シナプスに多く発現する1型代謝型グルタミン酸受容体(mGluR1)が感覚経験依存的な成熟型結合パタン維持に寄与する (2)大脳皮質の神経活動の抑制は求心性線維―視床シナプスの再編成を引き起こす ことが明らかとなった。
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- 課題番号 : 23700393
- 体系的課題番号 : JP23700393