2015年1月
誘導結合プラズマ質量分析による非分離での$^{240}$Pu/$^{236}$U比測定を利用した個々の粒子のプルトニウム年代測定
Microchemical Journal
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- 巻
- 118
- 号
- 開始ページ
- 69
- 終了ページ
- 72
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.microc.2014.08.006
プルトニウムが化学分離により精製されてからの年代を調べることは、再処理や核兵器開発につながる原子力活動を監視する上で非常に重要である。プルトニウム溶液を対象とした年代測定の研究はこれまで広く行われてきているものの、個々の微粒子を対象とした研究例はほとんどない。本研究では、簡便に個々の粒子のプルトニウム精製年代を測定する方法として、単一粒子の溶解と非分離での誘導結合プラズマ質量分析を利用した分析法の開発を行った。プルトニウム精製から5.98年の粒子を分析して方法の有効性を確認したところ、$^{238}$Pu/$^{234}$U、$^{239}$Pu/$^{235}$U比を利用した年代決定は外部からの天然ウランの汚染の影響により不可能であったが、$^{240}$Pu/$^{236}$U比を用いた場合には実際の年代とよく一致した結果が得られ、本法が年代測定法として有効であることが示された。
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- DOI : 10.1016/j.microc.2014.08.006
- ISSN : 0026-265X