2020年3月
A看護系大学生の社会人基礎力と日常生活経験との関連
日本ヒューマンケア科学会誌
- 巻
- 13
- 号
- 1
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 22
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本ヒューマンケア科学学会
本研究の目的はA看護系大学生の社会人基礎力と、学年や性別、日常生活経験との関連を明らかにし、新人看護師へ移行するための教育の在り方に対する示唆を得ることである。対象は1〜4年生(441名)で、北島ら(2011)が作成した社会人基礎力調査票と、先行研究(粟納、2014;石川、2013)で社会人基礎力に影響するとされた日常生活経験等の13項目を調査票として用いた。分析にはSPSSを用い、所属機関の研究倫理委員会の承認を受けた。結果、317件の有効回答(有効回答率71.9%)を得た。社会人基礎力は2年生が最も低く、2年生は1年次の実習経験からできないことを実感し、自己評価が低くなったと考えた。性別では、男性の社会人基礎力が高く、北島ら(2011)の結果においても同様であった。日常生活経験では、【授業の中でロールプレイをする(p=.001)】【授業の中でディスカッションする(p=.015)】で「はい」と答えた学生の「合計点」が高く、社会人基礎力を高める学習方法であることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1882-6962
- eISSN : 2436-0309
- 医中誌Web ID : 2021055311