2015年4月 - 2019年3月
原史料メタ情報の生成・管理体系の確立および歴史知識情報との融合による研究高度化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
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- 課題番号
- 15H01722
- 配分額
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- (総額)
- 41,730,000円
- (直接経費)
- 32,100,000円
- (間接経費)
- 9,630,000円
初年度より継続してきた3つの研究ユニットの実践を深めるとともに、最終年度の総括としてとりまとめを行った。
(1)原史料情報の生成と管理スキームの確立研究においては、前年度に続き古文書・古記録の紙質情報を集約するとともに、ガラス乾板の調査・データ収集に努めた。特に劣化の著しい乾板250点余を対象に調査・保全を進め、コンディション情報を蓄積した。この劣化乾板をめぐっては、有識者を招いて検討を行い、その成果を「東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信」84号に小特集として発表した。加えて調査過程で作成した乾板の画像データ約7,500件につき、史料編纂所図書室にて一般閲覧に供する体制を整えた。なお本研究では、史料デジタル撮影技法とデータ管理の高度化にもとりくんできたが、その成果は埼玉県地域史料保存活用連絡協議会の研修会(2018年7月)にて同県内の専門家に向けて発信した次第である。
(2)原史料所蔵・伝来情報の検出・整序と利用・公開スキームの確立研究においては、前年度に続き、史料編纂所の史料収集記録である「往復」(全430冊余、明治23~昭和26年)の調査・撮影を進め、全て完了に至った。記載情報のデータ化は、その内容量の膨大さからまだ半ばに止まっており、公開体制の整備を含め、継続的な取り組みが不可避となっている。平行して、戦前期に長らく史料編纂所長を務めた辻善之助の日記類(姫路文学館所蔵)についても調査・撮影を実施し、上記「往復」との照合を可能にする環境整備を進めた。
(3)史料メタデータ管理システムの確立と既存歴史知識情報との融合研究においては、本研究で構築した「史料情報統合管理システム」へのデータ登録を本格化し、史料編纂所が擁する国宝『島津家文書』・重要文化財『中院一品記』等の修理関連データを収載した。併せて他データベースとの連携についても調整を進めた。
(1)原史料情報の生成と管理スキームの確立研究においては、前年度に続き古文書・古記録の紙質情報を集約するとともに、ガラス乾板の調査・データ収集に努めた。特に劣化の著しい乾板250点余を対象に調査・保全を進め、コンディション情報を蓄積した。この劣化乾板をめぐっては、有識者を招いて検討を行い、その成果を「東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信」84号に小特集として発表した。加えて調査過程で作成した乾板の画像データ約7,500件につき、史料編纂所図書室にて一般閲覧に供する体制を整えた。なお本研究では、史料デジタル撮影技法とデータ管理の高度化にもとりくんできたが、その成果は埼玉県地域史料保存活用連絡協議会の研修会(2018年7月)にて同県内の専門家に向けて発信した次第である。
(2)原史料所蔵・伝来情報の検出・整序と利用・公開スキームの確立研究においては、前年度に続き、史料編纂所の史料収集記録である「往復」(全430冊余、明治23~昭和26年)の調査・撮影を進め、全て完了に至った。記載情報のデータ化は、その内容量の膨大さからまだ半ばに止まっており、公開体制の整備を含め、継続的な取り組みが不可避となっている。平行して、戦前期に長らく史料編纂所長を務めた辻善之助の日記類(姫路文学館所蔵)についても調査・撮影を実施し、上記「往復」との照合を可能にする環境整備を進めた。
(3)史料メタデータ管理システムの確立と既存歴史知識情報との融合研究においては、本研究で構築した「史料情報統合管理システム」へのデータ登録を本格化し、史料編纂所が擁する国宝『島津家文書』・重要文化財『中院一品記』等の修理関連データを収載した。併せて他データベースとの連携についても調整を進めた。